https://health.clevelandclinic.org
ある日、学費を支払うために戸別で商品を売っていた貧しい少年が、薄い10セント硬貨がただ一枚つしか残っていないと知り、それなのに、彼は空腹でもあった。訪問する次の家で、なにか食事を恵んでもらえるよう頼むことにした。しかし、そこの家のドアが開いた時、そこには素敵な若い女性がいて、彼は不躾な質問をすることができなかった。
食事の代わりに、彼は水を飲ませてくれるよう、頼んだ。彼女は少年が空腹なのでは、と思ったので、大きなコップに牛乳をいれて持ってきた。
彼はそれをゆっくり飲み干し、「お代はおいくらでしょうか?」と尋ねた。
「あなたは何も私に払うことはないわ」と彼女は答えた。 「母は親切への支払いは、決して受け取らないよう教えてくれたものですから。」
彼は言った、「それならば、私は心の底から感謝します。」
ハワード・ケリーがその家を去ったとき、彼は、(その牛乳で)空腹が慰められ、神に対する信仰も強められた思いだった。それまで彼は、(学校もなにもかも)諦めようとする準備でいたのだった。
何年かの後、その若い女性が重病になった。地元の医者たちは困惑した。最終的に珍しい病気を研究する専門家のいる大都市に彼女は送られた。
そこで呼ばれたハワード・ケリー博士は相談に応じた。その患者の出身の町の名前を聞いたとき、不思議な光が彼の目に満ちた。すぐに彼は立ち上がり、彼女の病室のある階へ向かった。
医師の白衣をはおり、彼は彼女に会いに行った。彼はすぐに彼女がわかった。彼は彼女の人生を救うために最善を尽くすと決め、相談室に戻った。その日から彼はその件に特別な注意を払った。
長い闘いは、ようやく彼女に勝利をもたらした。ジョンズ・ホプキンス病院*の創立者医師の一人、ケリー医学博士は、病院の経理事務所に、彼女の最終的な医療請求書を承認するために彼に渡すように要請した。彼は渡されたそれを見て、請求書の端に何かを書いた。そしてその請求書は彼女の部屋に送られた。
彼女はそれを開くことを恐れた、全治療の支払いに、彼女の人生の残りすべてが、費やされるだろうと確信していたため、とうとう彼女はそれを見て、何かが請求書の端にあるのが彼女の注意を引いた。彼女は次の言葉を読み始めた:
「牛乳コップ1杯にて治療費全額支払完了。
(署名)ハワード・ケリー医学博士」
http://portraitcollection.jhmi.edu
Howard Atwood Kelly 1858-1943
ハワード・アトウッド・ケリー医学博士
*The Johns Hopkins Hospital (JHH):ジョンズ・ホプキンス病院は、世界で最も優れた病院のひとつとして広く認知されている、アメリカ合衆国・メリーランド州ボルティモアに位置する、ジョンス・ホプキンズ大学医学部付属の教育病院・生物医学研究施設で、病院は、慈善家ジョンズ・ホプキンズの遺産を基に設立された。
ーhttps://academictips.orgで見つけた話(著者不詳)
以前フーバー大統領についても書いたのですが、彼も貧しい学生時代に、高名な音楽家の支援を受けて、その恩返しを後世にしました。https://blog.goo.ne.jp/rell248/e/aea10fec80d97051ad872a4e13ed6763
お体の調子がお悪いご様子、どうぞゆっくりと休養なさってくださいませ。
どんな小さなことでも、善意を示されたことを忘れず、その恩返しをしたり、他の人々に善意を返していく、という考え方は、考え方であるまえに、もうすでに身についている方々がいらっしゃいますよね。見習いたいことが、まだまだたくさん世の中ありますね。
わ~~素敵な話ですね(#^^#)
1つ前の記事のロウソクの話も
いい話!と感激しましたが
この話も素敵です♪