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皆既月食
スーパームーン、ブルームーン、そして月食が三拍子揃って一晩で起こるのは、明日1月31日である。Super Blue Blood Moon Eclipse、ミディアは言う。まずひと月に2回満月が起こるのがブルームーン(月の色が青いわけではない)、地球に近い軌道に位置するので、スーパームーン、そしてブラッドムーンと呼ばれる天体現象(皆既月食)が明日現れるのだ。この3つが揃うのは、150年前に起こって以来である。そう呼ばれるのは、下記の理由である。
1)スーパーなのは、満月がその軌道で一番地球に近いので、理論的に平均よりも大きい。
2)ブルーなのは、同じカレンダー月で2度目の満月であるから。1月1日の大きく煌々とした満月を見たばかり。
3)ブラッド(血)なのは、皆既月食が起こり、通常赤銅色の赤の月になる。
このような人の気を引きそうな呼び方に、実際、天文学者は苦笑いし、頭を振るが、多くの人々に空や天体への興味を持って貰いたいので、お気に召すまま、お好きなように呼べばよろしい、と思っているそうだ。ひとつひとつのこれらの天体ショーは、それぞれ興味深い。天空のリズムは、私達の驚嘆の念を起こさせる。
スーパームーン
1月31日は昨年12月初めのスーパームーン三作のグランドフィナーレである。スーパームーンという言葉は、新作語で、少し前まで誰も使わない言葉だった。その代わり、地球に最も近づく月(満月だろうが、欠けていようが)は、Perigean Moon(近地点月)と呼ばれていたのだ。問題は、たとえ地球に近地点にあろうとも、平均的な正常な満月となんら大きさは変わらないのである。大きさの違いは、些少で、肉眼では察知できない。しかし、呼びたければスーパーと呼んでいい、と天文学者は言う。
近地点での月(A Moon at perigee)は、14%大きく見える。1月31日の皆既月食は、最近地点の月の直系が約7%通常平均満月より大きく見えてから、1.2日で起こる。
スーパームーンという言葉は、単にその年の最も近地点にある月というのではなく、二番目、三番目などと言われる。その良い例が1月31日の月は、三部作品の三番目の”スーパームーン”で、2018年の二番目に近地点にある満月なわけである。明日の月は地球から358,816キロ離れており、1月1日の満月は、356,565キロ離れていた。
人々はテレフォト写真をソーシャルミディアに上げ、絶大な月が空に浮かんでいるように表現している。だから天文学者は、人々が空を見上げて、そこに通常とそう変わらないものを見るのみでがっかりするのではないか、と心配するのである。
https://www.almanac.com Image Credit: NASA/JPL-Caltech.
ブルームーン
「ブルームーン」は、ひと月のうちで二回目の満月をさす人気のある言葉;言葉自身は世界恐慌時代に載った天文学雑誌の記事の間違いから来ている。その言葉は、天文学者や古代ギリシャ人、アメリカ原住民、あるいは誰の間でも、決して使われたことはなかった。その名前にも関わらず、月は決して青くはない。現に、”Once in a Blue Moon”(ごく稀に;滅多にない)という表現は、この天体現象が稀なことではないため、全く当てはまらない。2年半の間にひと月に二度の満月という現象は、起こるものなのだ。皆既月食の最後に起こったのは、1866年3月31日で、152年前である。それよりもひと月に二度起こる満月は珍しくはない。
ブラッドムーン
さてブラッド(血)ムーンはどうであろうか。皆既月食の月は赤銅色の赤ーオレンジになる。実際の血液は銅色ではないし、もし人がそんな色の血液を有するとしたら、深刻な血液学上の問題であろう。然しながら、そう、ちくちくとすることはない。とにかく血液がペニー銅貨よりもドラマチックであるから、その言い方も聞こえがよいという最近の言い方の一つに過ぎない。
月を見るにあたって:
北米の全ての空を見上げる人々にとって、1月31日の満月は、「スーパー」で「ブルー」である。この日の月食は、ところで、少々手際を要する。何故ならば月は皆既月食が完全になってから東半分のカナダと合衆国で上るからである。西部カナダと合衆国及びアラスカ州は、実際に赤銅色の完全な皆既月食を西方の空の下方に見られる、もし目覚まし時計を夜明け少し前にセットしておけば。もっと東に住む人々は、満月の部分日食を見られるー夜明けの光がさす前の早朝、月が沈む前に。西北西の空を仰ぎ、遮る物のない状態ならば、水平線に近いところで月は見られる。
参考: “This Week’s Amazing Sky,” Bob Berman