
https://pngtree.com/freepng/cut-grapefruit_2552957.html
時々重要そうに見える情報は、聞いていない方がよい場合がある。それと同時にある事柄は、言わないで置くほうが、いい場合もある。あまりに多大な情報が溢れ、逆にとんでもない方向へ物事は進んだり、本来意図していることとは異なった結果を出してしまうこともある。
時には口に出さないでおくほうが賢明な例をある本で読んだ。新婚のローラ・ウオルタースは、一冊の雑誌で読んだ記事を気にかけていた。それは、結婚の絆を強めるには、夫婦は、日常的に率直な意見をお互いについて述べた方が、往々にして陥りやすいマンネリ化を防ぐ、とあった。つまりお互いの、気に入らない点やイライラさせられる点を五つあげてみよう、という提案。ローラは、それではお互い五点を挙げていきましょう、と夫に言い、始めた。ローラは、まず、夫のグレープフルーツの食べ方が嫌いだ、と言った。彼はグレープフルーツをオレンジのように剥き、食べるのである! 私の知っている誰もそんな食べ方をしないのよ、と彼女。女の子は、グレープフルーツをオレンジのように食べる男の人と一生結婚していられると思う? そして他の気に入らないとする点を連ねて、彼女は五点を挙げ終えた。そして、夫に、今度はあなたが、私について気に入らない点を挙げてちょうだい、と言った。夫は、「正直に言って、僕は君について嫌いな点など何一つないし、思いつきもできないんだ。」と言った。 ローラはそこではっと息をのんだ。そして急いで彼に背をむけた。何故ならば、目に溢れた涙が、頬を伝わる訳を説明できなかったからだ。(Ensign, Apr. 1993, p.13)
お互いの欠点を連ねたところで、一体なにが変わるのだろうか。お互いに即時に反省して改正して、こころおきなく、夫婦として長く生活できるのだろうか。そういう夫婦もあることだろうが、正直、私は、辛いと思う。それよりも、自分の全てを受け止めて、欠点さえも含めてそれでも愛してくれる伴侶がいい。お世辞でも、「今日はよく働いて、おいしいごはん作ってくれたね、ありがとう」と言われる方が、「まずいごはんだった」と言われるよりも誰だって、ずっとうれしいし、よし、じゃあ明日も頑張るわ、となるのではないだろうか。私はそういう単純な人間なので、欠点ばかり言われたら、絶対に江の島で売られているタコ煎餅になる。全くの他人、たとえば夫と私は、国も違うし、母国語も違う。そんな二人がお互いの欠点を連らねあってそれでよい関係が築けるとは到底思えない。国際結婚、異人種結婚においては、そんなことよりも、常によく話し合い、お互いを思いやり、Quick to forgive; Slow to get mad(即座に許し、ゆっくりと怒る)の精神がなければ、ならないのではないだろうか。
夫と私が結婚した時、人々からいろいろな助言を頂いた。その中で今でも続けていることがある。それは、自分が間違っていたら、即座に謝ることと、怒ったままで就寝しない、ということである。また口論になりそうな時は、Timeーoutを取ることである。口論になりそうなことに小休止をするのである。舌を噛んだかのように、黙って一から十まで数えたり、場合によっては百でも千でも数える。あるいは、一晩寝てから翌日話し合うことも必要なことがある。そのほうが二人とも落ち着いて、問題解決に取り組めるからである。誤魔化すのではなく、不必要な摩擦を取り除きたいからである。
また夫婦で身分相応の、収入以内の暮らしをすることもたいへんに重要である。背伸びをして生活していたら、やがて疲れて転ぶ。アメリカの離婚の理由の89%は、身分不相応な、収入にあわない生活が、破局へ進ませる、という統計が出されている(1975年のアメリカ弁護士会の統計。1975年でそうならば、今現在はもっと高い確率でこれが理由で離婚になる)。50ドルのすべきではない支出は、50のみじめさを生むと考えられている。物質的にならず、身の丈にあった生活を築くことは、夫婦が長続きするコツであるとさえする結婚カウンセラーもいる。
そして子供がいるならば、余計夫婦として絆を深め、家庭や家族の責任を公平に負い、真に伴侶でならなければならないと思う。今日はあなたの食後片付けの番、と決めつける事も必要かもしれないが、お互いに相手を思いやれば、責任を巡って言い争うことはないし、本当の夫婦でありたければ、婚約した時点で、そう努力をするように話し合えることではないだろうか。家庭を家族を順調に運営していくのは、たった一人の努力よりも二人の努力のほうがずっとスムーズに物事を運べさせる。そして、婚約に至るまでのお互いに感じた気持ち、愛情を忘れてはならないと思う。「そんな昔のこと、年取ったし、今更」は、只の言い訳、詭弁ではないだろうか。きれいなプラントを入手し、誰がそれに水もやらなければ、栄養もあたえずに、ほおっておくだろうか。夫婦にとっても水や栄養は必要で、それは、親切や思いやりであろう。結局は、あなたの選んだ方があなたの伴侶なのだから。
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一般論より こう言う特別な場合の話は
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