Zazzle
彼らは二人づつ並んで、92人の学生がすでに混んだ講堂に入場してきた。学生たちの海老茶色のガウンと伝統的な卒業生キャップを被り、流れるように入場してきた。彼らは大人になったと感じたし、そう見えた。
父親たちは満面の笑みを浮かべつつ、こみ上げる感情を激しく飲み込もうとし、そして母親たちは、盛んに流れる涙をぬぐっていた。
この卒業クラスは卒業式開始時に開会の祈りをしないのだった、それは学校や学生の選択によるのではなく、それを禁じる最近の裁判所の判決のためだった。
学長と数人の学生は、判決で認められているガイドラインの範囲内に留まるように注意を払った。彼らは心に強く訴えるようなスピーチをしたが、だれも神の導きを述べたり、卒業生やその家族への祝福を神に祈る文言もなかった。
スピーチは良かったが、最後のスピーチがスタンディングオベーションを受けるまではごく普通の式進行具合だった。
一人の学生が誇らしげにマイクに向かって歩いた。彼はほんの少しの間静止して黙り、それからそれは起こった。
92人の学生全員、一人一人が突然くしゃみをしたのだ!!!!
ステージ上の学生は単に観客を見て、「GOD BLESS YOU!(お大事に、と言う意味の慣用句)皆様のお一人お一人に。」と言った。そして彼はステージを降りたのだった。
観客は爆発的に拍手を送った。この卒業式の卒業クラスは、裁判所の承認の有無にかかわらず、将来の神の祝福を呼び起こす独自の方法を見つけたのだ。
これは本当の話で、実際にメリーランド大学で起こった。
University of Maryland Graduation
メリーランド大学の卒業式