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大学時代から、次男の目はヨーロッパに向けられて、いつかそこで仕事をしたいと願ってきた。そうしたら、最近ドイツのあるオフィスから働かないかという誘いが舞い込み、先日面接にフランクフルトまで赴いた。直ちに好条件でのオファーがあり、今週受諾の返事をしたと、言う。
一家三人来年一月にハワイからドイツへ移住することになる。次男はすでにヨーロッパ連合の市民権も取得しているので、ヨーロッパには移民関係の煩わしさなしに、移動できる。その仕事先の待遇も非常によく、本人はこれで自分の夢へのいいスタートが切れると喜ぶ。
昨年夏、MBA課程在学中にインターンシップを受けて、東京の大手火災保険会社本店へ招かれて行ったが、日本語よりもポルトガル語、スゥエーデン語、フランス語の方が得意なので、日本でのビジネス活動は考えていないようだ。
次男の妻は南スゥエーデンに家族がいるので、あちらの家族も、近くに住むことを喜んでいる。一国を置いて、だけれども。彼女の両親にも五人子供がいて、四人息子でたった一人の娘であるから、ハワイに住んでいた二年半はおそらく寂しい思いであったのは、想像できる。
夫はヨーロッパはテロが、と心配するが、アメリカだって、毎週のようにテロ的事件が発生している。今現在テロのない場所など地球上にはないと思わなくてはならない。 新しい仕事がうまく行くように、そして次男家族がドイツに平安に住めるように、と願い祈るばかりである。
世界は狭くなったが、ドイツは、私と夫には、やはり遠く思える。そう思って調べたら、なんだ、サンフランシスコから14時間少しで飛べるらしい。そしてそれほど高い料金ではない。姉は「あなたたちは、あちらこちらに訪問できる家族がいて、良いことね。」と言ったし、何事もPositiveに考えよう。そしてここは、ダグラス・マッカーサーを信じるとしよう。
”There is no security on this earth; there is only opportunity." ーDouglas MacArthur
この地球上に安全な場所はない;ただ好機があるだけである。 -ダグラス・マッカーサー
今年のストックホルムマラソンで、余裕の笑顔で走る次男。そうやってあなたの夢へ駆け抜けていくのね。