教師☆学校心理士のセルフカウンセリングルーム

学校心理士によるつぶやき。教師の悩み・試行錯誤に寄り添うブログです。

なるほどメモ②

2009年06月22日 | Weblog
 今日はとにかくムシムシしていた。
 不快指数が高かった~(T_T) エアコン「除湿」つけてしまいました。

1.「共書き」
 鏑木良夫先生より教えていただいた指導技術。
 授業者が書く言葉を黒板にゆっくり声に出しながら書いていく。子どもは授業者の言葉を聞きながら授業者と「共に」同時にノートに書いていくもの。
「かまくらばくふを てん ひらいたのは 赤ペンで みなもとのよりとも またふつうのえんぴつにもちかえて である まる」
という具合。
「視写」よりレベルの高い「聴写」でどの教科でも言語力を高めていくことができる。人間関係づくり・コミュニケーションにおいても言語能力は必要不可欠な力である。

2.「ほめるために叱るんだ」
 師匠から聞いた中村健一先生の哲学。
こどもの自主的に自分を磨こうとする態度、クラスの一員として協力しようとする姿勢や行動、子どもの適切な行動を認め、勇気づけて育てたい。教師ならそう願うもの。しかし、指導しなければならない場面はある。不適切な行動を最初から最後まで無視するのであれば教育者ではない。どうすべきかを自分で考え判断し行動できるよう、働きかけなければならない。時には厳しく指導することもあるだろう。でも、それは「ほめる」ためなのだ。子どもの適切な行動をほめて、自尊感情を適切に伸ばし、「I am OK!!」と子どもが言えるようにしたい。わかりやすく、しかも核心を突いた哲学だと思う。
 罰と報酬を避けたい私としては上から「ほめる」のではなく、横の関係で勇気づけの「ほめる」の働きかけをしたいと思っている。

3.「批判するのではなく、適切な行動を言ってあげればよい。」  
 子どもの不適切な行動を見たときの教師のふるまいである。
「ゴミを廊下にすてるんじゃない。」「どこにゴミ捨ててんだ」ではなく
「ゴミはゴミ箱に捨ててくれないかな。」「私はゴミはゴミ箱に捨てた方がいいと思うな。」と言う。 そしてその通り、行動してくれたら、みんなの使う場所をキレイに使う協力をしてくれて「ありがとう」と言う。
『クラスはよみがえる』を再読していてなるほどな、と思った。
行為と行為者を分けて子どもの不適切な行動には対処すべきである。そして、教師と子どもの横の関係を「水平に」と考える『クラスはよみがえる』では子どもを批判することはしてはならないという考えである。子どもの行動を「それは間違っている」という言葉は、上から下に言う権威的な言い方だという。
 そこで、「間違っている」「違う」「お前何やってる」と、批判するのではなく適切な行動をお願い口調で言う。または、Iメッセージでこうするといいと思うと伝える。そのままはなかなか難しいな、と思うが、この考え方は自分のものにしたい。そして自分流に実践したいと思っている。