体育の集中講座「体づくり~マット~」
モアッと暑い体育館の2階、トレーニングルーム。
じっとしているだけで汗がにじみ出てくるそんな中での文字通り暑い熱い授業であった。
周東先生の授業。体を動かすことの理論、授業デザイン、実にためになる授業であった。暑い体育館に触れ、授業の際、気温と湿度と子どもの様子をチェックし、熱中症を予防するのも教師の重要な仕事だと教えていただく。昨日は湿度90%を記録したらしい。恐るべしである。
自分がいかにいい加減に準備運動をしていたか、また子どもにさせていたかがよくわかった。まずはウォーミングアップから
・手首回し:手を組んだとき、人は自分が組みやすい組み方で組む。いつも右手が上の人は左手を上にすると違和感を感じる。だから、手首回しと言っても、組みやすい組み方で一方向にしか回していない。組み方が2通り、回す方向が2通りあるわけだから、4パターンの回し方があるはず。1/4しか回していない準備運動は十分とは言えない。テニスやバドミントンのフォアハンドとバックハンド両方のアップにはなっていない。
・肩回し :腕を縮めて小さく回していたのでは肩はたいして回っていない。腕を伸ばして大きく回す。両手前、後ろ、そして交差。交差の動きは初めぎこちないが、仮面ライダーの「へんし~ん」の要領で横回しからだんだん縦回しに動かしてくるとできる。
・屈伸 :膝の曲げ伸ばしだけの運動だと思っていたが、そうではない。足首の曲げ伸ばしもする。したがって、腰を落としたときに、かかとをあげたのでは足首は十分に曲げ伸ばしされていない。かかとを床につけて、足をできるだけそろえて行う。足首が柔らかくないと足を揃えたまま床につけ、膝を曲げて腰を落とし、腕を後ろで組んでキープしていられない。屈伸を正しくすることでトレーニングになる。毎日やることで、若い学生はすぐ腰を落としてキープが楽にできるようになるらしい。
・伸脚 :内ももを伸ばすという予想は合っていた。ただ、それを実感することができる運動には納得。深く伸脚して、曲げている方の足を外側に5cmほどずらす。そうすると、伸びているところがどこか実感できる。
・腰ひねり:腕を横に開いて腰を回して回転。前を向いて見えるものが回転して見えるぐらいまでひねらなければ回転しているとは言えない。
・腰の運動:肩幅くらいに足を開いて立つ。手は腰に。腰を左右どちらかに突き出し、突き出した方の足に体重をかける。首の力を抜いて。首が起きていると、セクシーポーズになってしまう。片方に突き出し体重を十分かけたら今度は逆側に突き出す。交互に腰を回転させるように行う。両方同じ具合に伸びるように行う。痛みは最後には腰にくる。腰は大切。自分の体の状態を知ることの大切さを知った。これをすることで腰痛がよくなった方がいるらしい。
・首回し :目をつぶって伸びていることを感じながらゆっっくり行う。
続いてマット運動の基礎を学ぶ。マットの基本は「前転」と思っていたら大間違い。その前提に体をほぐす、回転できるように体をコントロールするための運動がある。
・ゆりかご :マットに座って膝を抱えて後ろへ倒れて前に戻ってくる。次は手で膝を抱えずに行う。手は膝のあたりに浮かせておく。次は勢いをつけ後ろに倒れたときに足を上に伸ばして腰を浮かし、反動で中腰まで起きる。マットの下からだと、やりやすく、マット下から~マットの上からとするとステップが踏める。できない人は、力のいれ具合がよく分かっていない。
まずマットに寝てお尻と頭で体を支えマットから体を浮かす。次はマットに寝て足と背中で体を支えお尻を浮かす。こうすることで力のどこに力を入れればいいのかわかる。
この動きは、前転から起きる動き。これができないとスムースに開脚前転ができない。
・倒立への段階:手をマットについて足を上に上げ「パンパン」と打つ。頭の位置が最初から高いとうまくいかない。しっかり手で体を支えて腰を落として低い位置からやるとうまくいく。足を開いておくとそれを閉じればいいのでやりやすい。一回はできる。
次に手で体を支え、足を片足ずつ上に上げて足を入れかえておろす。後の足をつくとき、手で体を突き放し足が体の後ろの方につくようにする。ゆっくりできるようになるともうほぼ倒立ができる。うまくできなかった。この説明もイマイチ。もう一度チェックし直したい。
・ローリング:足の裏と裏を合わせて座る。足首あたりを手で持ち、両膝の外側をマットにとんとんとつける。「蝶々」というらしい。その座った状態から右か左かどちらかに倒れ、膝外、肩、首後ろ、逆肩、逆膝外という具合に回転する。途中で前に起きようとせず、順々にコンパクトに回ると、3回転で元の位置に戻る。2回転で戻るのでは「甘い」らしい。
・かえるぴょん:腰を落とした状態から、ジャンプして手を前につき、その後で足をその位置につく。手→足の順につく。手より前に足がつくようになるとよい。
連続で行うと体が動かし方を覚える。その際腰の位置をキープするとうまくいく。
他の動きでもリズミカルに連続で行うことの効果を教えてもらった。
・ゴリラ歩き:マットに手を交互につきながら足も交互に動かして進む。イメージはゴリラ。手で体を支えながらなめらかに動く。前方向に動いた後反転して後ろ方向にも進む。
・スパイダー:仰向けで、両手両足をマットにつけ腰を浮かして前に進む。反転して逆方向にも進む。
マットの授業のポイント
☆子どもを集めて説明するときは、マットを囲むように集まらせる。マットの向こうへ一列に並ばせると、後ろの子どもは説明を聞けない。他のことを始めてしまう。
☆順番を待って並ぶ場所はどこか。マットの横である。集合と一緒。マットの縦方向に並んでしまっては友達の演技・練習がみられない。友達とお互いに見合って学ぶのである。こうすると、友達演技がモデルになり、初めてなのにうまくできる子どもも多い。互いに認め合い、教えあえる人間関係づくりはやはり大事だと思う。
マットの本格的指導には時間の関係で入れなかったが、非常に多くのことを学んだ。
しっかし、体育館は暑かった~(^_^;)
モアッと暑い体育館の2階、トレーニングルーム。
じっとしているだけで汗がにじみ出てくるそんな中での文字通り暑い熱い授業であった。
周東先生の授業。体を動かすことの理論、授業デザイン、実にためになる授業であった。暑い体育館に触れ、授業の際、気温と湿度と子どもの様子をチェックし、熱中症を予防するのも教師の重要な仕事だと教えていただく。昨日は湿度90%を記録したらしい。恐るべしである。
自分がいかにいい加減に準備運動をしていたか、また子どもにさせていたかがよくわかった。まずはウォーミングアップから
・手首回し:手を組んだとき、人は自分が組みやすい組み方で組む。いつも右手が上の人は左手を上にすると違和感を感じる。だから、手首回しと言っても、組みやすい組み方で一方向にしか回していない。組み方が2通り、回す方向が2通りあるわけだから、4パターンの回し方があるはず。1/4しか回していない準備運動は十分とは言えない。テニスやバドミントンのフォアハンドとバックハンド両方のアップにはなっていない。
・肩回し :腕を縮めて小さく回していたのでは肩はたいして回っていない。腕を伸ばして大きく回す。両手前、後ろ、そして交差。交差の動きは初めぎこちないが、仮面ライダーの「へんし~ん」の要領で横回しからだんだん縦回しに動かしてくるとできる。
・屈伸 :膝の曲げ伸ばしだけの運動だと思っていたが、そうではない。足首の曲げ伸ばしもする。したがって、腰を落としたときに、かかとをあげたのでは足首は十分に曲げ伸ばしされていない。かかとを床につけて、足をできるだけそろえて行う。足首が柔らかくないと足を揃えたまま床につけ、膝を曲げて腰を落とし、腕を後ろで組んでキープしていられない。屈伸を正しくすることでトレーニングになる。毎日やることで、若い学生はすぐ腰を落としてキープが楽にできるようになるらしい。
・伸脚 :内ももを伸ばすという予想は合っていた。ただ、それを実感することができる運動には納得。深く伸脚して、曲げている方の足を外側に5cmほどずらす。そうすると、伸びているところがどこか実感できる。
・腰ひねり:腕を横に開いて腰を回して回転。前を向いて見えるものが回転して見えるぐらいまでひねらなければ回転しているとは言えない。
・腰の運動:肩幅くらいに足を開いて立つ。手は腰に。腰を左右どちらかに突き出し、突き出した方の足に体重をかける。首の力を抜いて。首が起きていると、セクシーポーズになってしまう。片方に突き出し体重を十分かけたら今度は逆側に突き出す。交互に腰を回転させるように行う。両方同じ具合に伸びるように行う。痛みは最後には腰にくる。腰は大切。自分の体の状態を知ることの大切さを知った。これをすることで腰痛がよくなった方がいるらしい。
・首回し :目をつぶって伸びていることを感じながらゆっっくり行う。
続いてマット運動の基礎を学ぶ。マットの基本は「前転」と思っていたら大間違い。その前提に体をほぐす、回転できるように体をコントロールするための運動がある。
・ゆりかご :マットに座って膝を抱えて後ろへ倒れて前に戻ってくる。次は手で膝を抱えずに行う。手は膝のあたりに浮かせておく。次は勢いをつけ後ろに倒れたときに足を上に伸ばして腰を浮かし、反動で中腰まで起きる。マットの下からだと、やりやすく、マット下から~マットの上からとするとステップが踏める。できない人は、力のいれ具合がよく分かっていない。
まずマットに寝てお尻と頭で体を支えマットから体を浮かす。次はマットに寝て足と背中で体を支えお尻を浮かす。こうすることで力のどこに力を入れればいいのかわかる。
この動きは、前転から起きる動き。これができないとスムースに開脚前転ができない。
・倒立への段階:手をマットについて足を上に上げ「パンパン」と打つ。頭の位置が最初から高いとうまくいかない。しっかり手で体を支えて腰を落として低い位置からやるとうまくいく。足を開いておくとそれを閉じればいいのでやりやすい。一回はできる。
次に手で体を支え、足を片足ずつ上に上げて足を入れかえておろす。後の足をつくとき、手で体を突き放し足が体の後ろの方につくようにする。ゆっくりできるようになるともうほぼ倒立ができる。うまくできなかった。この説明もイマイチ。もう一度チェックし直したい。
・ローリング:足の裏と裏を合わせて座る。足首あたりを手で持ち、両膝の外側をマットにとんとんとつける。「蝶々」というらしい。その座った状態から右か左かどちらかに倒れ、膝外、肩、首後ろ、逆肩、逆膝外という具合に回転する。途中で前に起きようとせず、順々にコンパクトに回ると、3回転で元の位置に戻る。2回転で戻るのでは「甘い」らしい。
・かえるぴょん:腰を落とした状態から、ジャンプして手を前につき、その後で足をその位置につく。手→足の順につく。手より前に足がつくようになるとよい。
連続で行うと体が動かし方を覚える。その際腰の位置をキープするとうまくいく。
他の動きでもリズミカルに連続で行うことの効果を教えてもらった。
・ゴリラ歩き:マットに手を交互につきながら足も交互に動かして進む。イメージはゴリラ。手で体を支えながらなめらかに動く。前方向に動いた後反転して後ろ方向にも進む。
・スパイダー:仰向けで、両手両足をマットにつけ腰を浮かして前に進む。反転して逆方向にも進む。
マットの授業のポイント
☆子どもを集めて説明するときは、マットを囲むように集まらせる。マットの向こうへ一列に並ばせると、後ろの子どもは説明を聞けない。他のことを始めてしまう。
☆順番を待って並ぶ場所はどこか。マットの横である。集合と一緒。マットの縦方向に並んでしまっては友達の演技・練習がみられない。友達とお互いに見合って学ぶのである。こうすると、友達演技がモデルになり、初めてなのにうまくできる子どもも多い。互いに認め合い、教えあえる人間関係づくりはやはり大事だと思う。
マットの本格的指導には時間の関係で入れなかったが、非常に多くのことを学んだ。
しっかし、体育館は暑かった~(^_^;)