好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

三段落ちで。

2009-03-23 | その他ミステリ
『九尾の猫』(byエラリイ=クイーン)、読了。

知る人は知る、古典中の古典。
10年以上前から、いつか読んでみなくてはと狙っていた。
というか、今になるまで読んでなかった自分がちょっと恥ずかしい。

舞台は、1900年代半ばのニューヨーク。
その内容は、大きく三つの段に分かれる。


その1。ニューヨーク、連続絞殺魔に脅えるの段。
被害者にも現場にも、何ら共通点を見出せない謎の事件。
唯一の手がかりは、被害者の首に巻かれた青orピンクの絹の紐。
誰が狙われるのか分からない事で、街はパニックを引き起こす。
街の治安がどんどん悪くなっていく過程が、逆に今時と重なる。

その2。ゲストヒロイン、殺人事件に立ち向かうの段。
犯人の目星がついた事、次の被害者が判明した事から、
最初の被害者の妹が、エラリイ達と協力して事件を追う。
親身になってボディーガードを務めるヒロインが健気なようで密かに強い。
クライマックスの大立ち回りは、けっこう燃えた。

その3。名探偵エラリイ、真犯人を言い当てるの段。
犯人が捕まり、平和を取り戻したと思ったが。
エラリイは自分の推理ミスに思い当たり、改めて真相を解き明かす。
結局、捜査は後手に回ってしまったようだけど。
全力は尽くしたと思うんだな。あなたは頑張ったよエラリイ。

それでは。また次回。
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