好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

1970年代青春小説。

2015-06-22 | その他ミステリ
『アルキメデスは手を汚さない』(by小峰元)、読了。

1971年作。
図書館で借りたのは復刻版。

小峰元という名前は、例によって『コナン』関連で知った。
いつか書店で見かけたら読もうと思っていたが、
まさか既に鬼籍に入られていたとは。

舞台は高校。
謎めいた人死にや失踪が、やがて時刻表トリックなどから解かれていく本格路線。

この物語を読む際には、書かれた時代を踏まえる必要があるだろう。
当時はまさに、学生運動の終期。
東大の試験が中止されたり、連合赤軍が跳梁跋扈したりした
(という事を調べて確認)……頃の
高校生らが、抱えきれない衝動から引き起こした一連の事件。
なので、彼らの考えは現代と比べて、
良くも悪くも真っ直ぐで、だからこそ危うい。

性行為や中絶を男女ともに割り切って考えてたり、
昼の弁当を売買してたりするのは、今にも通じる物があるかもしれない。

それでは。また次回。

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