何コレ。コレ何?
落とし格子の門にいた衛兵は、獣人というより、実験を重ねた動物みたいだった。
頭は犬で、体は猿っぽいのが二本足で居る。
頭は猿で、体は犬っぽいのが四本足で居る。
「お前みたいな小娘が何の用だ?」
「ここはバルサス様のお館だぞ。用件を言え」
フツーに喋ったし。やっぱりコレが衛兵さんなのね。
「あたしは薬師よ。衛兵さんが熱を出したからって頼まれたの」
そう言って、道の途中で摘んだ薬草(だから嘘は言ってない)を見せた。
すると、猿犬(って呼ぼう)は、じっとあたしを見てから、ある種トーゼンの質問をした。
「衛兵……誰の事だ? 名前は?」
「え?」
…………あ、そっか。お兄ちゃんのメモにあった変な文字、アレだ!
「き、キルトログさん、とか言ったかと」
「ああ……奴か。助ける値打ちもない怠け者だがな」
猿犬は門番さんを呼んで、通用口を開けてくれた。
落とし格子の門にいた衛兵は、獣人というより、実験を重ねた動物みたいだった。
頭は犬で、体は猿っぽいのが二本足で居る。
頭は猿で、体は犬っぽいのが四本足で居る。
「お前みたいな小娘が何の用だ?」
「ここはバルサス様のお館だぞ。用件を言え」
フツーに喋ったし。やっぱりコレが衛兵さんなのね。
「あたしは薬師よ。衛兵さんが熱を出したからって頼まれたの」
そう言って、道の途中で摘んだ薬草(だから嘘は言ってない)を見せた。
すると、猿犬(って呼ぼう)は、じっとあたしを見てから、ある種トーゼンの質問をした。
「衛兵……誰の事だ? 名前は?」
「え?」
…………あ、そっか。お兄ちゃんのメモにあった変な文字、アレだ!
「き、キルトログさん、とか言ったかと」
「ああ……奴か。助ける値打ちもない怠け者だがな」
猿犬は門番さんを呼んで、通用口を開けてくれた。