私は、ふもとの村で下調べを済ませた後、
二日間ほど歩いて、火吹き山のそばまでたどり着いた。
休憩がてら、ひとまず背中の荷物袋を外す。
空き地にある岩に腰を下ろし、伸びをしながら山を見上げた。
山肌はどこも切り立った崖のようになっている。
どころか、とがった岩が所々から、奇妙な形に突き出ている。
山頂は何か植物だろう、妙に真っ赤な色で染めあげられている。
普通に登る事が難しい以上、あの植物を確かめる事は不可能に近い。
私は立ち上がり、荷物や武器を確認してから、
空き地の向こう側――すなわち洞窟の入り口に歩み寄った。
暗く湿った洞窟に入ってすぐに、カンテラに火を灯した。
クモの巣を手で払いつつ、地図に目を通して進む。
やがて、一つの木の扉に突き当たった。
扉には錠がかかっていたので、肩から体当たりしてこじ開けた。
が、勢いよく空いた扉の先にあったのは、床でなく穴だった。
深さにして2mほどの縦穴だ。
大事には至らなかったものの、何となく足が痛む。
打ち身を負ってしまったようだ。
……果たして信用に値するのだろうか、この地図は……。
二日間ほど歩いて、火吹き山のそばまでたどり着いた。
休憩がてら、ひとまず背中の荷物袋を外す。
空き地にある岩に腰を下ろし、伸びをしながら山を見上げた。
山肌はどこも切り立った崖のようになっている。
どころか、とがった岩が所々から、奇妙な形に突き出ている。
山頂は何か植物だろう、妙に真っ赤な色で染めあげられている。
普通に登る事が難しい以上、あの植物を確かめる事は不可能に近い。
私は立ち上がり、荷物や武器を確認してから、
空き地の向こう側――すなわち洞窟の入り口に歩み寄った。
暗く湿った洞窟に入ってすぐに、カンテラに火を灯した。
クモの巣を手で払いつつ、地図に目を通して進む。
やがて、一つの木の扉に突き当たった。
扉には錠がかかっていたので、肩から体当たりしてこじ開けた。
が、勢いよく空いた扉の先にあったのは、床でなく穴だった。
深さにして2mほどの縦穴だ。
大事には至らなかったものの、何となく足が痛む。
打ち身を負ってしまったようだ。
……果たして信用に値するのだろうか、この地図は……。