『天の向こう側』(byアーサー・C・クラーク)、読了。
主に1950年代に書かれた、全14話の短編集。
『天の向こう側』と『月に賭ける』は連作短編のため、実際の話数はもう少し多い。
本命は『天の向こう側』。
執筆された当時はまだ人は月にも行けてなかったのに、その後の数十年で、宇宙生活が日常になっている世界観にワクワクすると同時に、現実の21世紀と比べると寂しくなる。
他に多くの作品を楽しめたのは収穫だった。
『その次の朝はなかった』『宣伝キャンペーン』『この世のすべての時間』『星』……どれも、広大な時空での、ちっぽけな私たちの儚さを思い知らされる。
『2001年宇宙の旅』の原形になったという『前哨』もいずれ読みたいなあ。
それでは。また次回。