好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

禁断の品。

2012-02-20 | 物語全般
『眼球綺譚』(by綾辻行人)、読了。


綾辻氏による初のホラー短編集。(全7話)

実は今まで、この本を通読していなかった。
この本での特に一編のみが、
私に多大なインパクト――あるいはトラウマを与えていたためだ。
あまりに強烈すぎて、正確なタイトルを思い出せずにいたくらいだ。

そのタイトルは、『特別料理』。
人類が、人として、知的生命体として、理性もつ生物として
絶対に食べてはいけない物を、
求めてやまない人々の物語。

虫なんてレベルはまだまだ甘い。
保健所が血相かえるだろう物、
警察が飛んでくるだろう物が、
しかしその店では当たり前に料理されていく。
主人公たちは、最後の一線どころか何線も飛び越えて、
けれど最上の幸せに浸っているのだ。

他の話も充分に興味深く恐ろしいが、
とにかく『特別料理』は別格。
グロ耐性がある方ならオススメします。

それでは。また次回。

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