飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

学級開きでみるべきポイント

2023年04月01日 15時59分58秒 | 学級経営
子供との信頼関係を作る上で、重要となるのが褒めるという行為。
あと実態把握という点でも子どもたちを細かく観察する必要がある。
ふつうに子どもたちを見ていると、短所や欠点は無意識でも目に入るが、良い点や頑張っているところは意外と気が付かない。
この点は十分に注意しなければいけない点だ。
学級崩壊を招くクラスは、注意や欠点ばかりをなおそうとして、良いところを褒めない。
頑張っている子や当たり前に行動できている子に目が行かず放置する。
その結果、学級全体の空気が重苦しく、正義が通らない状態となる。
その非難の矛先は、最初は学級のルールを守らない子どもたちに向けられるが、やがて担任に非難の矛先はむく。
私達はこんなに頑張ってルールを守っているのに褒めてくれない。
ルールを乱す子を制止できないのは先生のせいだ。
こんな風に考えるようになる。
そうなると学級崩壊も深刻さを増す。

では、担任はどこをみてどうすればいいのか。

1 人のために動いている子
手助けみたいに人に直接働きかけるパターンでも、さっとゴミを拾うみたいに人知れずやるパターンでも、見つけられるだけ見つけて激褒めする。
とにかく人のために動くことが価値があるという共通の価値観をもてるようにする。

2 全体に向けて話している時に目があう子
これも年度初めから価値づけていくことが大切。
話を聞くのが苦手な子もいると思うが、特に年度当初は叱るというより、得意な子を褒めることで明るい雰囲気で価値づけることが大事。
とくに低学年、中学年が有効。

3 前もって出した指示をきちんと実行している子
「休み時間の間に○○をやっておきましょう」という指示を出す。
できない子を指摘するのではなく、できている子を見つけて名指しで褒める。
これが、先生の話をきちんと聞いていれば良いことがあるという感覚にもつながる。
特に年度始めは。
指示は出しっぱなしにせずにフィードバックまで丁寧にする。

4 ポジティブな言葉を出す子
これもタイムリーに価値づけする。
クラスの雰囲気として、ぱっとポジティブな言葉がでてくるか、ネガティブな言葉が出てくるかは1年を通して大きな影響力をもつ。
話をきいていいるかみたいな静的なところに教師は注目しがちだが、こういった動的なポジティブもすかさず拾ってフィードバックする。

5 活躍しそうな子
教師の話を真剣に聞く、周りに子を声掛けをする等、教師やクラスのために活躍しようという意欲が表れている子。
その子にはどんどん役割を与えて活躍して褒める。
最初はこれでいい。
徐々に多くの子をその渦に巻き込んでいく。

6 休み時間に一人でいる子
どういう気持で1人でいるのかはわからないのではじめはよく観察する。
焦ってあれこれすぐに働きかけない。
5月になって気になるという判断をすれば、本人にアプローチする。
自分が1人でいることが好きだとか、本を読んでいる方が落ち着くという子もいる。
その気持ちを尊重しながらも、1人でも交友関係をひろげる働きかけはしていく。
最低でも教師の見守りの意識は伝わるようにする。

7 ちょっと浮いている子
子どもたちの中でちょっと距離を置かれている子、鬱陶しがられていたりする子、この子についても焦ってあれこれするより、しばらくはとにかくよく観察する。
もちろん問題ある行動があれば注意はする。
その行動が瞬間的なものなのか、長期的なものなのか、昨年度以前から布石があるものなのかをある程度判断してからアプローチする。
特性によるものもあるので、そのところを理解をした上で、指導をする。

saitani



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