学級開きで配慮すること

黄金の3日間という言葉がある。
これは極めて重要な期間であることは言うまでもない。
この3日間を疎かにして、学級経営の成功はありえない。
この時期は子どもたちは、素直に教師の言うことをきき、前向きに良いクラスをつくろうとする意欲をもっている。
希望と理想の燃えているのだ。

しかし、最近はこの3日間がうまくいかないこともある。
その原因は学級崩壊である。
前年に学級崩壊していたような学年を担任したら、通常の感覚で黄金の3日間を過ごすことは難しい。
崩壊の程度にもよるが、基本的にこの時期は教師の方針や運営ルール、学習規律などを一方的示す形になる。
その方針をしめしていくことが強制や押しつけと取られる。
そこのところは慎重に、丁寧にやっていくことが大事になる。

通常でも行うが、三クラスの学級編制なら、3つのルールが年度当初は混在していることになる。
そのすり合わせをすることになる。
例えば、「朝の会はどんなふうにやっていた。」と一応確認する。
だいたい、どこのクラスもオーソドックスに行うことが多い。
私のクラスは通常、健康観察と教師の連絡事項以外はしないが。
帰りの会も基本的にはない。
給食の終わり5分で行ってしまうからだ。

そこで子どもたちか出てきた意見をもとに2週間程度行ってみる。
そこで問いかける。
「今の朝の会や帰りの会だけど、いいところと改善点があるよね。」
そう問いかけて、改善策を子どもたちから出させる。
教師の意図も反映させながら、変革をする。
この手順で行ったほうが、崩壊していたクラスでは有効だろう。

とりあえずは、「どんなふうにしていたの？」と子どもたちの意見を聞く姿勢をみせるのである。
このあたりのことは現在の子どもたちにとっては大事である。

saitani