NEWSポストセブン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。
12月1日、愛子さまが20才の誕生日を迎えられる。眞子さんの一件により、結婚のハードルが高くなったばかりか、今後の女性皇族を取りまく状況も不安定だ。それでも愛子さまは、ご自身の確固たる意志をお持ちになっている──。
「人生の節目を目前に控え、愛子さまはこれまでご自身を慈しみ育ててくださったご両親への感謝の気持ちを新たにされていることでしょう。一方の天皇皇后両陛下も、愛子さまが晴れの日を迎えることを、心よりうれしく思われているに違いありません。ただ、愛子さまや両陛下の振る舞いとは無関係のところで、愛子さまの成人を巡る状況が複雑になってしまったことは確かです」(皇室記者)
皇族の減少に歯止めがかからないうえに、秋篠宮家の長女・小室眞子さんの結婚に端を発した騒動が起き、今後の女性皇族の立ち位置を巡る議論が混迷を深めている。愛子さまは前代未聞の“成人の日”を迎えられる──。
愛子さまの成人に関する一連の行事は、愛子さまの学業への配慮から、誕生日当日ではなく週末の12月5日に執り行われる。まずは朝、歴代天皇など皇族の祖先や八百万の神などを祀る宮中三殿を「ご参拝服」で訪れられる。長袖で肌の露出の少ない淡い色みのドレスだ。
参拝後は、女性成年皇族の昼間の正装である「ローブ・モンタント」に召し替えられる。こちらも露出は控えたロングドレスで、高い立ち襟が特徴だ。そして、天皇陛下から宝冠大綬章を授与される。
午後も行事は続く。今度は「ローブ・デコルテ」へと衣装チェンジ。首元が大きく開いた最高位の正装に身を包み、頭にティアラをつけ、改めて両陛下に挨拶をされる。その後、仙洞仮御所へ移動し、上皇ご夫妻に面会される。
「愛子さまがドレスを着用されるのは今回が初めてです。もちろんオーダーメードで、授業の合間に採寸や仮縫いなどを済ませて新調したものだそうです。一方、ティアラはかつて黒田清子さん(紀宮さま)が使われたものがリメークされます。コロナ禍に苦しむ国民への配慮もあって、数千万円はくだらないティアラは新調しないことに決まりました」(前出・皇室記者)
女性皇族の成人は、2014年の佳子さま以来。天皇家に限ると、1989年の清子さん以来30年以上ぶりだ。清子さんの成年行事は、昭和天皇の喪中だったこともあり簡略化されたが、それでも慶事を言祝ぐ声が列島を埋め尽くした。
前述したように、関連行事は誕生日当日には行われない。それどころか、国民が愛子さまのお声を直接聞く機会である記者会見も、年明けに行われることになった。その背景には、学業への配慮以外の理由がある。
「すべては眞子さんの結婚の余波が呪縛のように絡みついていることが原因です。愛子さまの誕生日前日の11月30日は、秋篠宮さまの誕生日。当然、誕生日に際しての会見の様子や質疑内容が公開されますが、眞子さんの結婚への言及は必至でしょう。11月14日に小室夫妻が渡米しましたが、騒動はいまだ燻り続けています。秋篠宮さまの会見で再び結婚問題がクローズアップされ、翌日に愛子さまの会見ともなれば影響を及ぼしかねません。宮内庁はそれをいちばん恐れているようです。そのため、行事を週末にしたばかりか、会見まで1か月以上の“冷却期間”をもたせたのでしょう」(皇室ジャーナリスト)
結婚相手はデリケート
「結婚のことも含めて、いろいろ将来のことも話し合う機会というものがあるかと思います」
今年2月、天皇陛下は61才の誕生日会見でそう話された。宮内庁関係者が言う。
「結婚はこれから考える、とも受け止められる内容でしたが、一方で女性皇族の出会いの場は限られる。すぐに結婚するわけではないにしても、成人を迎えられる前からお相手選びに動き出していないならば、それは遅いといえます」
事実、清子さんのお相手の黒田慶樹さんは、兄である秋篠宮さまの同級生だった。そう考えると、すでに愛子さまの周囲にいる男性が、将来の結婚相手の可能性もあるわけだ。だが、そこでもまた、眞子さんの結婚問題がまとわりつく。
「女性皇族は結婚すれば一般人になるとはいえ、お相手の素性や家族については、これまで以上にデリケートになるでしょう。ただでさえ、天皇家のお嬢さまと宮家のお嬢さまの間には大きな差がありますから」(別の皇室記者)
成人を迎えられるだけに、「ご結婚」ばかりに目が行きがちだが、陛下の先のおことばの「いろいろ将来のこと」について、愛子さまは折に触れてご両親と直接お話になってきたようだ。
「成人の行事についても、日程だけでなく、ご自身がお召しになるドレスのデザインや、ティアラのリメークについても、お考えを反映されたのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
現在、学習院大学2年生の愛子さまは、あくまで本分は学業にある。一方、大学の長期休暇期間などには、成年皇族として公務にお出ましになる機会も増えてくるだろう。
「天皇皇后両陛下のなさりようを、愛子さまは間近で見てこられました。その上で、皇族としてどのように国民と触れ合うべきか、愛子さまなりの公務へ取り組む姿勢をお持ちのようです。陛下が“話し合う”と明言された通り、愛子さまが自らの将来について直談判される機会も当然あるはずです」(前出・宮内庁関係者)
これからの皇族の公務の在り方は、皇族の減少問題とは切り離せない。現行の「男子だけが結婚後も皇室に残る」というルールのままで何も策を講じなければ、愛子さまの世代では、「皇族は悠仁さまただ1人」ということも起こり得る。当然、公務は大幅に減らさざるを得ない。
「女性宮家の創設や、官邸内で議論されているという皇女制度の創設や旧宮家の男系男子の皇籍復帰、さらには女性天皇や女系天皇の実現など、いずれも皇族の減少への対応策です。そして、その多くは愛子さまの将来を決定的に左右するので、いずれも愛子さまのご結婚までに議論を決着させる必要があります。愛子さまの成人というタイミングは、それらの対応策の議論を、否応なく加速させることになるのです」(前出・皇室ジャーナリスト)
宮内庁内部では、愛子さまへの期待は日に日に高まっているという。
「天皇皇后両陛下としての初めての海外訪問先はイギリスになる見込みです。愛子さまもご一緒されれば令和流の皇室外交、国際親善の扉を開けられることになります」(別の宮内庁関係者)
女性皇族を巡る複雑な環境のなかで、愛子さまは成人を迎えられる。それでも、泰然自若の陛下の背中から学び、追いかけられている愛子さまは、成年皇族の務めを立派に果たされていくだろう。