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「親は見て見ぬふりです」ソープ嬢、AV女優、パパ活を掛け持ちする25歳音大生の経済事情

2021-12-14 15:30:00 | 日記

下記の記事をプレジデントオンライン様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

 

学費高騰や親の収入減のため、やむを得ず性産業で学費と生活費を稼ぐ女子学生が増えている。ノンフィクションライターの中村淳彦さんが、パパ活、ソープ嬢、AV女優を掛け持ちする25歳の音大生に取材した――。

※本稿は、中村淳彦『パパ活女子』(幻冬舎新書)の一部を再編集したものです。

写真=iStock.com/Alexey_M

※写真はイメージです

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夏休みは週5~6日、毎日ずっとパパ活

「パパ活、はじめて3カ月くらいです」

酒井亜弓さん(仮名、25歳)は、都内の芸術系大学3年生だ。学費を貯めるために3年間社会人を経験したので、いまは25歳である。

夏休みなので朝から晩までパパ活しているようで、一日のすべてのパパ活スケジュールをこなした後の21時に待ち合わせた。山陰地方出身、東京の下町で家賃8万円の部屋でひとり暮らししている。

「夏休みなのでとにかく動いているけど、パパ活のペースはまちまち。たぶん男性のお給料のタイミングだと思うのですが、男性からのメッセージが殺到する時期と、全然捕まらない時期があります。いまは夏休みなので週5日か6日、毎日ずっとパパ活をやっています」

品のある女性だ。女優の高畑充希に似てなくもない。受け答えから育ちのよさが伝わる。

パパ活サイトで気にいった異性にメッセージを送り、条件が合えば顔合わせする。淑やかさが伝わる写真を掲載していて、男性からメッセージはたくさんくる。危なそうな男性以外には返信し、顔合わせ&食事を繰り返している。

 

 

ソープ嬢とAV女優も掛け持ち

「顔合わせは0.5(5000円)か1(1万円)です。たまに0.3を提示してくる方がいるけど、それはよほど暇だったらって感じ。お食事は相場通り1万円をもらっています。大学に行きながらのパパ活なので、授業がある時期は時間が限られます。値段が高い人から優先的にスケジュールを埋めるので、顔合わせ3000円って人をわざわざ組み込む余裕がないんです。学校があるときでも、土日とかお休みの日は一日中やります。今日もそうでしたけど、顔合わせと食事で一日5人とか」

今日の売り上げは顔合わせ5000円×2名、顔合わせ1万円×1名、食事1万円×2名で4万円だった。3年の夏休みは、そんなパパ活をひたすら続けている。

「実はソープ嬢とAV女優もしていて、いまは夏休みなので毎日昼間はパパ活、夜は吉原に出勤です。パパ活をはじめたのは、コロナで撮影がゼロになって、ソープのお客さんが減ったから。時間と体力的に大変だけど、お金がかかる大学生をしているのでやるしかなくて。大学のために上京してから、ずっとセックス、セックス、セックスみたいな感じなので、パパ活は食事メインにしています。基本的にいいなと思った人しか大人は受けません。そういうスタンスですね」

そんなことをいいだした。音大生をしながらソープ嬢、AV女優、パパ活女子のトリプルワークだという。

プロ演奏家になる夢をかなえるために

「進学が決まった2月に、東京での学生生活は、もうそうなるだろうなってわかっていました。貯金はあったけど、普通のアルバイトで学費と生活費を稼ぐのは不可能なので。入学式の前から高収入系の仕事をいろいろ調べて、風俗にも詳しくなりました。キャバクラは学校との両立は難しくて、デリヘルでは必要な額を稼げないだろうと判断したので、最初から吉原に行きました。

70分3万円の店で、バックは1本1万6000円くらい。週4日出勤して、一日2本つけば必要なお金は稼げる計算でした」

亜弓さんはシングル家庭育ちだった。どうしてもプロ演奏家になりたい夢があり、高卒で働いて300万円を貯めてから音大に進学することにした。高校を卒業して非正規OLになった。収入は月19万円くらい。毎月10万円を貯めることを目標にして300万円を貯めるのに3年かかった。

 

 

「借金するんじゃなくて、稼げるときに稼ぐ」

上京前は2年間付き合った恋人がいた。2歳年上の社会人でプロポーズもされたが、ひとりで上京して大学生になった。

「母親が大学の費用を払うのは絶対に不可能です。本当にギリギリの生活なので東京までの交通費もだせないと思います。大学に行くって決めたのは自分だから、上京してすぐに吉原のソープ嬢になって、AV女優になったのは1年生の冬です。ソープ嬢になってからずっと知らない男性とエッチばかりですけど、覚悟していたし、あまりなんとも思いませんでした」

進学費用を貯金するために3年間非正規OLとして働き、大学4年間自らを知らない男性に捧げ続けて、7年もの月日をかけてやっと大卒資格を手にすることになる。親からの援助や協力がない地方出身の学生は、そこまでしないと学生生活を送ることができない現実があるのだ。

住んでいるのは家賃8万円の部屋、オートロックで2階以上だとどうしてもそれくらいになる。学費は年間150万円で、合わせるとこれだけで年間250万円がかかる。それに食費、光熱費といった生活費も合わせると、月30万円~40万円は必要になる。その金額を学生をしながらアルバイトで稼ぐのは不可能なので、カラダを売るという選択肢しかなくなる。

「奨学金は返済義務があるし、音楽は稼げる仕事じゃないし、借金するんじゃなくて稼げるときに稼ぐという考えです。だから奨学金は借りてません。東京にくる前から、頭のなかはお金ばかりでした。しばらくしてソープランドで働いているだけでは不安になってきて、他にもお金になることないかなって調べたんです。それでAV女優もやることにしました。デジタルタトゥーは残るけど、AV女優って肩書きがついたほうがその先も稼げるかなって思ったから」

音大は初年度納入金が180万円、年間学費が150万円

高校時代は真面目な吹奏楽部員だった。初めて彼氏ができたのは社会人1年目で、上京前の経験人数は2人だけ。覚悟を決めてソープ嬢になって、東京にきてからは毎日大学で授業か、ソープランドでセックスという日常となった。大学生になってからは恋人はつくっていない。悲しませてしまうし、邪魔になる。

写真=iStock.com/Parichart Thongmee

※写真はイメージです

月に60万円くらいを稼いでも、学費と生活費でなくなってしまう。お金が余らないことが不安になって、AV女優もすることにした。

AV業界は斜陽産業である。AV女優がお金になったのはずっと昔の話で、2016年にAV出演強要問題を起こして、業界は風前の灯である。DVDは売れなくなり、無料動画が膨大に出回るなかで有料配信にも限界がある。誰が搾取しているわけでもないのに儲

もう

からない。利益が少ないので当然、裸になるAV女優にも還元されない。

「AV女優は今年が3年目。出演料はそんな高くなくて1本10万円くらい。デビュー作だけ40万円もらいました。企画単体になるのかな。AV女優は月2本くらいしか撮影がないので、ソープランドは辞められないです。兼業しないと生活できない。本当にエッチばかりですけど、慣れるとできますよ」

母子家庭の平均所得は年間243万円、その音楽大学は初年度納入金が180万円で年間学費が150万円。いまは母子家庭は当然、平均的な一般家庭でもとても払えない金額を、大学生本人か親が負担しなければならない。

 

 

コロナ禍で吉原のお客さんが激減

どこの大学も女子学生はキャバ嬢、風俗嬢、パパ活女子だらけなことはすでに述べたが、その具体的な状況は、地方出身でひとり暮らししながら学生生活を送る亜弓さんを見ればわかるだろうか。大学生になってから彼女がしているのは江戸から続く吉原で男性客たちに本番サービスを売り、それからAV撮影現場で撮影された本番映像がバラ撒かれ、そこまでして、やっと大学に通えるという現実なのだ。

そんなセックス漬けの学生生活を送っていたが、コロナによってそれも怪しくなった。母親は一切の援助ができないので、稼げなくなったら大学は除籍になる。

「コロナで撮影がなくなって、吉原もお客さんが激減しちゃいました。特に高齢者と中国人のお客さんがこなくなって、月30万円~40万円くらいしか稼げなくなって。AV女優で仕事があるのは有名な女の子だけ。コロナの影響がでたのは2月だったので、学費の納入も近かった。もう、どうしようってなりました。もう直にお客さんを見つけるしかないじゃないですか。だからパパ活です」

お客が激減した吉原で待機している間にパパ活サイトに登録した。もっているお金をすべてかき集めて、3年前期の学費納入はなんとか切り抜けた。でも、まったくお金がなくなった。

90分刻みで「パパ」とアポイント

「そのときは、食費とかだいぶ削らないとやっていけないくらいの感じでした。いよいよ苦しくなってきたので、パパ活サイトに登録したら、いろんな男性からメッセージがきた。できるだけ食事だけで引っ張るって感じでやっています」

顔合わせ5000円~1万円、食事1万円とおおよその金額を決めて、メッセージがきた男性に会いまくった。夏休み中は朝10時、11時半、13時、14時半、16時と90分刻みでどんどんアポイントをいれる。そして何人かのパパ活男性と会ってから、19時に吉原に出勤する。家に帰ってくるのは深夜1時を越える。ヘトヘトである。

「いまは昼間にパパに会って、夜は吉原って感じ。学校があるときは17時にパパ活でひとりだけ会って、19時から出勤とか。そういう生活です。パパ活では大人したら5万円もらっています。パパ活では基本的にエッチしないつもりで、茶飯のつもりでやっているんですけど、大人をする場合は相手を選んでいます。この人ならいいかなと思ったらやります。

一番は見た目ですね。少しでも好きだなと思える相手だったらリフレッシュにもなるし、お金にもなるし。素敵おじさんとなら、まあいいかなって」

 

 

「親はわかっていると思います」

顔合わせと食事で一日何人もと会っても、大人がなければ稼げるのはせいぜい2万円~3万円程度だ。顔合わせ、茶飯は人を選ばずに会っているので、デブ、ハゲはあたりまえで、横暴にセックスを誘ってくる人もいる。お金がないときでも、パパ活ではやりたくない相手はやんわりと断っている。ちなみに大人の関係になるのは、清潔感あるダンディでコミュ力がある男性だという。

中村淳彦『パパ活女子』(幻冬舎新書)

「私みたいなのは、いまは大学生として普通だと思います。決して特別じゃないです。たまに家庭のバックアップがある恵まれている子もいます。けど、私みたいなほうが多いんじゃないかな」

お盆と正月には実家に帰る。先日、パパ活漬けだった夏休みの合間に実家に戻っている。母親は東京でどんな仕事をしているのか、学生生活はどうなのか、一切聞いてこない。

「私がなにをやっているのか、わかっていると思います。でも、なにもいってきません。私はなにも口出しはしないからって」

大学進学は本人の決断で成人もしている。娘にセックス漬けの生活はしてほしくなくても、それをやめさせれば、高額な学費を誰かが払わなければならない。やめてといいたくても、いえない。娘を大切に育てても、自分にお金がなければ、大学生になった瞬間に夜職や売春、パパ活の道を選択してしまう。絶望的な現実があるのだ。

中村 淳彦(なかむら・あつひこ)

ノンフィクションライター

1972年生まれ。著書に『名前のない女たち』シリーズ(宝島社)、『ワタミ・渡邉美樹 日本を崩壊させるブラックモンスター』(‎コアマガジン)、『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)、『崩壊する介護現場』(ベストセラーズ)、『日本の風俗嬢』(新潮新書)など。現実を可視化するために、貧困、虐待、精神疾患、借金、自傷、人身売買、介護、AV女優、風俗などさまざまな社会問題を取材し、執筆を行う。


「女性の生涯未婚率」東京を抜き1位の「意外な県」

2021-12-14 13:30:00 | 日記

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11月末に、2020年国勢調査の人口等基本集計の確定結果が発表されました。そちらの配偶関係別人口に基づき、2020年時点の50歳時未婚率を算出してみたいと思います。

50歳時未婚率とは、厳密には50歳の未婚率ではなく、45~49歳の未婚率と50~54歳の未婚率の平均値を指します。アラフィフの未婚率とお考えいただければよいかと思います。

男女とも生涯未婚率は過去最高に

実は、この50歳時未婚率は、かつて生涯未婚率と呼ばれていました。それは、50歳を超えてからの初婚が著しく少ないために、それを超えたら生涯未婚であると認定しても支障がないという判断だったからです。

とはいえ、晩婚化の進行もあり、50歳以降で初婚が決してないとはいえないという事実もふまえ、呼び方が、生涯未婚率から50歳時未婚率と変更になったようです。

この連載の一覧はこちら

しかし、晩婚化が進んだとはいえ、50歳を超えての婚姻は再婚が多く、2020年に人口動態調査を見ても、初婚ベースでの50歳以上初婚構成比は男性1.6%、女性0.7%と微々たるものです。

50歳を超えての初婚は今でも男女ともほぼ難しいと考えてよいでしょう。よって、本記事では、以前の呼称通り「生涯未婚率」として呼ぶこととします。

未婚率の計算式は、総数から配偶関係不詳や年齢不詳を除いたもので計算するのが今までのルールです。

生涯未婚率=((「45-49歳の未婚者数」÷(「45-49歳総数」-「45-49歳配偶関係不詳数」)+「50-54歳の未婚者数」÷(「50-54歳総数」-「50-54歳配偶関係不詳数」))÷2 2020年の値もそのルールに従って算出します。

2020年の生涯未婚率(外国籍者を含む総数による)は、男25.7%、女16.4%でした。国勢調査が開始された大正時代の1920年からの長期推移のグラフを見れば一目瞭然ですが、男女とも過去最高記録を更新しました。

5年前の2015年が、男23.4%、女14.1%ですから、男女ともそろって2.3ポイントずつ上昇したことになります。男性の4人に1人、女性の6人に1人は生涯未婚となりました。ちなみに、日本人だけに限れば、男25.8%、女16.5%とほんの0.1ポイントだけ高くなります。

2040年には男30%、女20%に?

一部報道で、生涯未婚率を男28.3%、女17.9%としているところがあります。しかし、それは、配偶関係不詳と年齢不詳を按分合算した「不詳補完値」を使用したものです。

前述した通り、2015年までの数値は不詳を除く計算式で算出していたので2020年だけ 「不詳補完値」を使用した数字で推移を見るのは適切ではありません。総務省統計局に直接問い合わせをしましたが、基本的には「不詳補完値」はあくまで参考値であり、それを用いて算出した値を2020年の生涯未婚率として推移表記するのは適切ではないという見解でした。

もし「不詳補完値」を正とするのであれば、それ以前の過去データもすべて遡及集計する必要があります。しかし、2020年の「不詳補完」による計算を過去データにあてはめてすべて遡及集計することは統計局的には不可能だということです。今後、年齢不詳や配偶関係不詳の人数が激増した場合、将来的に「不詳補完値」を正とする時期がくるかもしれませんか、現時点ではそれはありません。

とはいえ、男25.7%、女16.4%だったとしても、過去最高であることに変わりはありませんが、私個人的には、当連載でも何度も書いてきたように、2020年のこの数字は予想通りのもので特に驚きはありません。

国立社会保障・人口問題研究所による2018年公開の将来人口推計においても、2020年の生涯未婚率推計値は、男26.7%、女17.5%でした。推計値のほうが約1%程度高いですが、大きな流れとしては推計通りといえます。

このまま推計通りにいけば、2040年には男30%、女20%近くまで生涯未婚率はあがります。男の3人に1人、女の5人に1人が生涯未婚となります。その中には未婚のシングルマザーを選択する女性や、婚姻せず事実婚で生活を共にする男女も未婚としてカウントされます。

さて、この生涯未婚率の都道府県の推移についてもあわせてみてみましょう。

さきほど、2040年には女性の生涯未婚率は20%、20年後には5人に1人の女性が生涯未婚となると書きましたが、東京はすでにその20年後を先取りして、はじめて大台を突破し、20.1%となりました。

東京の女性の未婚率の高さについては以前もこちらの記事(『東京は高給女と低収入男の「未婚アリ地獄」だ』)でご紹介していましたが、相変わらずその傾向は続いています。しかし、驚いたのは、その東京が女性の1位ではなかったことです。

なんと1位は高知県だった

東京よりも高い生涯未婚率を打ち立てたのは高知県でした。東京より高い20.3%で、わずか0.2ポイント差ですが東京を上回りました。高知は、いままでも決して下位にいたわけではないですが、とはいえ東京を抜き去るとは予想外でした。

こうなると、なぜ高知が? ということを突き詰めたくなりますが、その前に、45~54歳の生涯未婚率対象年齢の女性未婚者数は、高知が約9000人に対しても東京は約22万人です。率だけでみてしまうと誤解しますが、やはり東京などの大都市での未婚は全国的に大きな影響を及ぼします。

ちなみに、東京・埼玉・神奈川・千葉の首都圏と愛知、大阪、福岡の7都府県の女性未婚者だけで、日本全国の女性未婚者の半分になります。大都市であるがゆえに結婚できないという見方もできますが、若い女性の人口移動は基本的に仕事を求めての移動となります(参照:『人口87万減なのに「世帯227万増」日本を襲う変化』)。

経済的自立に足る収入を得た女性は、逆に結婚という選択をする必要を感じなくなるという見方もできます。加えて、女性の場合、全体的に西日本が高く、東日本が低いという傾向があります。

男性のランキングは?

一方、男性をみると、おもしろいことに東日本が高く、西日本が低いという真逆の傾向です。

しかも、1位は岩手県の28.9%、2位は青森県の28.4%、3位は秋田県28.1%と、北東北勢がトップ3を独占です。男性の場合、東京は前回2015年時の3位から大きく順位を落とし、15位でした。男性の東京生涯未婚率は、女性の絶対値よりも高いので、決して低いとは言えませんが、女性と比べるとその順位は大きく違います。

男女の生涯未婚率のエリア差をみてわかるのは、仕事を求めて若年層の人口流入の多い都市部においては、女性の生涯未婚率が高くなり、反対に、若年層の人口流出の激しい地方においては、男性の生涯未婚率が高くなるということです。

勘違いしてはいけないのは、生涯未婚率はあくまで45~54歳の未婚率です。そして、2020年の値が天井ではありません。2040年に男女とも最高値を出す推計がされています。つまり、今から20年後の生涯未婚率が一番高くなるのです。2040年の時に45~54歳ということは、現在2021年時点で26~35歳の若者男女が、生涯未婚の最高記録を出す世代となるということにほかなりません。

まさに、この記事(『恋愛結婚の人は大概25歳で出会っている残酷現実』)で限界結婚年齢についてお話ししましたが、その限界年齢直前の世代によって20年後の未婚率は決定されるし、それは20年後の未来が今ここで決定されているといっても過言ではないのです。

少子化や人口減少の危機がことさら騒がれていますが、今後しばらくは、具体的にいえば2100年頃までは、出生や人口が増える見込みはありません。1990年代に第3次ベビーブームが来なかった時点で、それ以降の若年人口は減り続けているわけですから、万が一全員が結婚して出産したとしても絶対数が減っているので増えないわけです。

「草食化」などのせいにしてはいけない

もちろん、1980年代までの皆婚時代に戻ることが是であるとも思わないし、戻ることも不可能です。結婚しない選択や、子を産まない選択があってもいいでしょう。一方で、本当は結婚したいのに、子どもがほしいのにできないという悩みを抱えている若者も多いことは確かです。

その要因のうちのひとつが経済問題であることは間違いありません。30年間も平均給与があがらない雇用環境を突きつけられ、たとえ正社員であっても年収300万円に達しない若者も大勢います。正社員として雇用されたとしても「45歳定年制」などといわれ、自分が40代を過ぎた時に安定した収入を維持できているか不安ばかりが煽られています。

加えて、子育てや教育費など結婚後にはより一層のお金がかかるという情報も溢れています。そんな状況下では、「経済生活たる結婚」に踏み切れない若者がいたとしてもそれを責めることはできるでしょうか。それを「草食化」などという根拠のない価値観のせいにして、若者を責めても意味がないでしょう。

結婚や子どもを産みたい若者を「お金がないから」という理由で諦めさせないよう、大人たちのお膳立てが求められているのではないでしょうか。

荒川 和久 : 独身研究家、コラムニスト


もはや「値上げ祭り」日本の激安生活が終わる日

2021-12-14 12:00:00 | 日記

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気は抜けないもののコロナ感染状況が落ち着きを見せ、日本はリベンジ消費が爆発しそうな時期を迎えているが、浮かれてばかりはいられない。食品メーカー各社が、次々と値上げを発表しているからだ。2022年の年明け以降に予定されている値上げだけでも、これだけある。

2022年、年明け以降に予定されている食品値上げ

食パン・菓子パン…1月から山崎製パンは食パンを平均9%、菓子パンを平均6.8%。敷島製パンも一部商品を約4~14%、フジパンも食パン、菓子パン、総菜パンなどを平均8%値上げ。

パスタ…2月からニップンがパスタ・パスタソース約2.0~9.5%、乾麺約1.5~5.5%、日清フーズがパスタ、パスタソース製品約3~9%値上げ。

冷凍食品…2月から味の素冷凍食品がハンバーグ類・チキンの香り揚げなど18品(容量改定含む)を約 4~13%、ニッスイはたこやきやちくわの磯辺揚げなど家庭用冷凍食品63品を約4~13%、日清フーズは約4~7%、マルハニチロも調理品で約2%~10%の値上げ。

ちくわ・かにかま…2月からニッスイは家庭用すり身製品50品を約5~13%の値上げ。フィッシュソーセージやチーズかまぼこも含まれる。紀文も2月28日から魚肉練り製品を平均約 8%値上げ。

ハム・ソーセージ…2月から日本ハムが5%~12%(業務用食品なども含む)値上げ。

醤油…2月からキッコーマンは対象商品を約4~10%値上げ。

コーヒー…1月からネスレ日本は「ネスカフェ エクセラ」などレギュラーソリュブルコーヒー製品を約 10~17%などの値上げ。

ジャム…2月からアヲハタがジャム及びホイップなどを約10~23円値上げ。

マヨネーズ…3月から味の素が家庭用マヨネーズおよびマヨネーズタイプ製品を約3~9%、キユーピーもマヨネーズなどを値上げ。

ポテトチップス:1月31日から順次、カルビーは7~10%の値上げや容量変更。2月から4月にかけて、湖池屋はポテトチップスを6~11%程度値上げや容量変更。

飲料用の紙パック:4月から日本製紙が牛乳・清涼飲料向け液体用紙容器の価格を引き上げ。各飲料の価格への影響はまだ未定。

他にも、毎日値上げのニュースが届く。この上げ率が、そのまま店頭価格に跳ね返るわけではないだろうが、これだけ並ぶと「新春・値上げ祭り」とでも言いたくなる。「容量変更」は、価格は据え置くが内容量を減らす措置で、いわゆるステルス値上げと呼ばれるもの。メーカーの苦しい立場がうかがえる。

ほかにも油脂や砂糖、小麦粉が上がっているので、それを原材料とする商品にも影響が出るだろう。例えばケーキ。クリスマスや年末年始の手土産に影響が出ないか気になるところだ。さらに、原油などのエネルギー価格も当然コストに乗ってくるので、高騰が続けば値上げされる食品はますます出てくるだろう。

この値上げの原因については以前の記事【「安いモノ天国」日本のこの幸せな生活が終わる日】で触れた。コロナ起因のコスト高騰のほうはやがて収まるかもしれないが、一度上げた価格をまた下げましょうとなるとも思えない。もはや食費が上がるのは仕方がないので、元の予算自体を上げるほかはないと書いたものの、ここまでずらりとそろうと何らかの対策もしたくなる。これからわれわれにできる節約法はないのだろうか。

節約おかず食材もピンチに?

今回の値上げがショックなのが、これまで食費のお助け食材と言われていたものが上がることだ。1つは冷凍食品。もともと冷凍食品は価格が変動しにくく、かつ定期的に値引きセールが行われるので、節約アシスト食品として重宝している家庭も多いはずだ。

今回は食肉や小麦粉・油の値上げが絡む複合的な価格改定のため、値上げされるのはハンバーグや揚げ物など総菜系が多い。冷凍野菜などの食材系はまだ少ないことは助かるが、輸入ものは今後も物流コストの影響を受ける可能性もあり、楽観できない。海外を通さない国産野菜のほうが安くなるかもしれない。近場レジャーに行くなら、ついでに直売所などで野菜や食材を仕入れるようにしたい。出かける際は必ず保冷剤と保冷バッグ、あるいはクーラーボックスを車に積んで出かけることをお勧めする。

個人的に最も痛手なのは、ちくわや魚肉ソーセージなどの激安食材まで値上げ対象になったことだ。ちくわはわが家の冷蔵庫から欠かしたことはない。野菜炒めの肉が足りないときはちくわをプラスするし、ハンバーグや餃子の種にもちくわを細かく刻んで加える。かさ増しだけではなく、味出しにもなるのでわが家ではスタンダードなレシピだ。

磯辺揚げは言わずもがなの節約おかずだし、魚肉ソーセージは焼き豚代わりに刻んでチャーハンの具にすると優しい味わいになる。この調子では同じすり身商品であるはんぺんやさつま揚げも上がるとなると、冬の定番おでんがピンチだ。

ちくわ、かにかま、魚肉ソーセージについては、スーパーよりドラッグストアで買うほうが比較的安い。ドラッグストアは食品で稼ぐ必要がなく、客寄せとして激安に下げることが多いためだ。

練り物のほか豆腐や納豆など日配品と言われるものも同様なので、もし近所に食品を扱うドラッグストアがあるなら、まずドラッグストアに行って安めの食材を買い、残りの買い物はスーパーで、という順序で回るのがいいだろう。ドラッグストアは共通ポイントが使えたり、スマホ決済の高還元率キャンペーン対象になることが多いので、そういうときを狙うのもひとつの手段だ。

これでは足りないと感じたら潔く予算を上げる

これから値上がりしそうな品目を見ると、食費は1割程度増えそうだと覚悟したほうがいい。

そうした中、赤字を出さずに家計管理をする秘訣は、適正な予算を決めることに尽きる。非現実な目標値を目指しても、結局守れないからだ。

そのうえで、予算内に収める工夫をする。そのために大事になるのが買い物の工夫となる。「まとめ買い」がいいか、「その都度安いもの買い」がいいかについては、住んでいる環境でも異なる。

車で買い物に行く人はガソリン代を考えると、まとめ買いのほうがいい。こちらを選ぶなら、先に1週間分のメインおかずを決め、予算も1週間分の予算を使い、大容量パックを買う。またはネットスーパーを使うのもありだろう。ある程度まとめ買いするなら送料無料ラインをクリアできるだろうし、画面上で税込みでの購入金額がわかるので予算管理もしやすい。子どもに店頭でねだられてお菓子を買いすぎた、ということも防げる。

他方の「その都度安いもの買い」は、地元のスーパーやドラッグストアに徒歩などで気軽に行ける環境の人に向いている。予算は日割りにして金額内に収めるのが原則。メリットは、日替わりでセール品が買えることだが、安さに目を奪われ必要以上に買いすぎる落とし穴もある。それを防ぐためには、予算に対し何品買えるかのイメージを持つことが大事だ。

もし食費の予算が月5万円で、うち米・調味料代が5000円とすると、1日当たりに使えるのは約1500円。もし、カートに10品入っていたとすると、すべてが150円以内でない限りは買いすぎとなる。安いからという理由だけでカートに入れたものは棚に戻そう。

食費に入るもの・入らないものを見直してみる

ひと口に食費と言っても、その中身は家庭によって違う。いちばん多いのは、外食費を含むか含まないか。コロナ禍で外食が激減した家も多いだろうが、そのぶんテイクアウトなどが増えているかもしれない。純粋な食費なのか、外食やその代替えとしてのテイクアウトも含んだ金額なのか、一度仕分けしてみるといい。

外食が多いなら、それは日々の買い物と別立てに管理したほうがいいだろう。外食をレジャー費や交際費のほうで賄えば、コロナで食費がどんどん増えたと嘆かずにすむ。

もう1つは、アルコール類をどう扱うかだ。これは嗜好品で、厳しめに言えば食費ではないという考えもある。夫婦ともが晩酌が好きなら、嗜好品はお互いの小遣いから出し合うのもひとつだろう。スイーツやお菓子をついつい買ってしまう人も、それは嗜好品なので食費ではなく小遣いから出すというルールにすると、そのぶん食費が楽になる。

筆者は缶ビール代を自分の小遣いから出すので、350ml缶120円(ビール系飲料として計算)を30日払うとして、なんと3600円も食費を助けていることになるのだ。アルコール類を食費から出している家計は、今日からでも遅くはない。主に飲む人の小遣いから徴収することにトライしてはどうだろう。交渉するなら、外飲みが減っている今のうちだ。

年末年始にこそ使える食費節約法

年末年始はモノの値段が上がりやすい時期だが、割安に食品を入手できるチャンスもある。まず、ふるさと納税は年内までが節税となる期限なので、これで食材確保をする。ふるさと納税の返礼品ではプチ贅沢な牛肉や海産物が人気だが、あえてちくわやさつま揚げなど普段使いの食材を選ぶのもいい。筆者もそうしたことがあるが、練り物は高額商品ではないためか量が多めで、しかも冷凍できる。

この連載の記事一覧はこちら

缶ビールの返礼品が長期休み前に届くタイミングで寄付したこともあるが、これも家計の助けになってくれた。必ず消費するとわかっている食品や嗜好品が大量に届くと、とても豊かな気持ちになれる。牛肉ばかりがふるさと納税のベストチョイスではない。

また、年始に獲得したいのが食品福袋だ。ここ数年は、密を防ぐため福袋の販売を自粛してきたデパートも多いが、今年は通常モードに戻ると期待したい。筆者は、紅茶やコーヒー、ジャム・はちみつ類の福袋を買い、数カ月分を確保するようにしている。レトルト食品やパスタソース、調味料類の福袋も見かける。それこそ「食費」ではなく「レジャー費」としてプチ贅沢なブランドをあれこれ買っておくのも悪くはないだろう。

よく、「食費は家計全体の◯◯%が目安か」と質問を受けるが、それは無意味な問いだと思う。食費は家計費の中では流動支出に当たるが、流動支出の中ですべての費目が収まってさえいればいい。食費を大事にしたい人なら、ほかの支出を削ればいいだけだ。それに、家族の健康を考えれば食費はむやみに切り詰めればいいとはいえない。やむをえず何かが増えるなら、ほかの何かを削る。それが家計管理というものだ。お金の使い方はオーダーメイドであり、絶対の正解はないのだ。

食品メーカーが続々値上げの表明をするのは、世間へのアピールもあるだろう。この先は「我慢せずいろんなものを上げていきますよ」との決意表明だ。待ち構えている値上げの嵐を前に、リベンジ消費に浮かれすぎないよう気をつけたい。

松崎 のり子 : 消費経済ジャーナリスト


秋篠宮さまが「小室文書」を手厳しく批判 会見であらわになった嫌悪感

2021-12-14 11:00:00 | 日記

下記の記事をデイリー新潮オンライン様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

 

結婚問題への質問が増加

11月30日に56歳となられた秋篠宮さまは、これに先立ち記者会見を行った。小室圭さんのことを「夫の方」「娘の夫」とお呼びになるなど、改めて小室さんへの嫌悪感があらわになったのだ。

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4年にわたり世間を騒がせてきたトラブルを、皇嗣家のご当主はどのように総括なさるのか――。例年にも増して注目された秋篠宮さまの「お誕生日会見」は11月25日、改修中の宮邸に隣接する赤坂東邸で行われた。宮内庁担当記者が言う。

「午前10時から始まった会見は当初、30分の予定でした。記者会があらかじめ宮内庁に提出していた質問は5問で、これに秋篠宮さまが一つずつお答えになったのですが、今回は結婚問題の“総まとめ”であり、我々もお聞きしたいことは山ほどあった。そのため一つの設問にあえて複数の枝問を盛り込み、内容の確認で秋篠宮さまがたびたび問い返されたこともあって、時間は60分に及びました」

実際に5問のうち、眞子さんの結婚に関連する内容は3問にまたがっていた。一連のトラブルが発覚した後に秋篠宮さまが臨まれた2018年から昨年までの会見では、いずれも「結婚問題」についての質問は1問。これに照らせば、今回の会見はまさに“眞子さんシフト”だったといえる。

「週刊誌は作り話を掲載する一方で、傾聴すべき意見もある」

 

28枚にわたる「小室文書」にはご不満(他の写真を見る

例えば結婚そのものについて尋ねた1問目では、さっそく次の3点が盛り込まれていた。それぞれ要旨を列記すると、

〈(結婚の「感想」で)秋篠宮さまは「皇室への影響も少なからずありました」と綴られたが、どのようなことを指すのか〉

〈皇族としての「公」と一個人としての「私」についてどうお考えか〉

〈眞子さんの体調に影響を与えたと考えられる週刊誌報道やインターネット上の書き込みについて〉

これに対し秋篠宮さまは、概略以下のようにお答えになったのである。

〈結婚にあたり、普通であれば行われていた納采の儀や告期の儀などを行わなかった。これは私の判断だが、このことで皇室の行事、儀式が非常に軽いものだという印象を与えた〉

〈公は私に優先されるものだと思いますが、一方で娘の結婚が「公と私」にあてはまるのか。結婚までの間、彼女は常に公的なものを優先してきていると思う。もし結婚という私を優先させたとしても、結婚を公にしてからすでに4年経っている。それを優先させているというのなら、10年も20年も結婚はできなくなる〉

〈娘が複雑性PTSDになった原因は、おそらく週刊誌とネット両方の記事だったと思うが、週刊誌は作り話を掲載する一方で、傾聴すべき意見もある。すべてを否定する気にはなれない〉

 

小室さんとの対面での印象「特にない」

続いて、小室さんとの関わりを踏まえた2問目では、

〈眞子さんが米国で新生活を始めたことへのご心境〉

〈(10月18日に)小室圭さんと久々に会われた時の印象やお話しされた内容〉

〈小室さん側に「相応の対応」を求めてこられたが、(10月26日の)結婚会見の内容など、一連の対応をどう受け止められたか〉

といった点が問われたのだが、

「秋篠宮さまは『本人たちがアメリカで生活すると決めたわけですから、それが本人たちにとって一番良いことなんだろうと思っています』と、淡々とお答えになりました。また、小室さんとの対面はおよそ3年ぶりでしたが、宮邸での3時間半余りの滞在中、実際に向き合われたのは20分くらいだったと明かされたのです。会話の内容については『控えたい』としながら、対面の印象は『特にありません』とのことでした」(同)

さらに10月26日の結婚会見については、

「『(質疑なしの)一方向のものではなくて双方向での会見という形にしてほしかった』と述べつつ、『長女も直前までそのつもりだったが、複雑性PTSDもあり、会見中に発作などが起きることも考えられ、難しかったのかなと思う』と仰っていました」(同)

もっとも、小室さんについては手厳しく、

「秋篠宮さまは、わざわざ“夫の方”という呼称を用いて『自分の口からそのことについて話し、質問にも答える機会があったほうがよかった』との付言をお忘れになりませんでした。一連のお答えを通じ、小室さんには一貫して冷淡でいらっしゃいましたが、眞子さんに対しても突き放されるようなトーンが目立ち、“心から祝っているわけではない”といったご心中が、ありありと窺えました」(同)

「結局何も聞こえず終わった」

それは続く3問目でも感じられたといい、

〈眞子さんの結婚までに、ご家族でどのような話し合いをしてこられたか〉

そう問われたお答えは、以下の通りだった。

〈直近になると荷物のことが、本人も私もどうしても気になります。私自身も(眞子さんに)貸していた本があるので、どうしようかという話をしました〉

先の記者が続けて、

「4年にわたる騒動のフィナーレを迎えるご家庭にあって、実に拍子抜けするやり取りです。換言すれば、それまで説得を重ねてきたものの徒労に終わったことで、『今さら何を言っても遅い』といった秋篠宮さまの諦観が如実に表れているともいえます」

実際に、5問のやり取りに続いて記者がアドリブで尋ねる「関連質問」に移ると、にわかに信じがたいお答えが出てきたのだった。

「10月26日、眞子さんが佳子さまにハグされて宮邸を発つ際、どんなお気持ちで送り出されたのかと尋ねたところ、秋篠宮さまは『“元気で暮らしてくれれば”ということを最後に言ったつもりだったが、(上空を旋回する取材の)ヘリコプターの音ですべてかき消され、向こう(眞子さん)も何か言ったのに結局何も聞こえずに終わった』と明かされたのです」(同)

小室文書を論難

あまりにも無情なお別れというほかない。

「あわせて『遠くに送り出されたお気持ちは』と尋ねたところ、『今は世界中どこに行っても連絡を取れる。顔も(リモートで)見られるのでいいのかなと思う』と、変わらず淡々とお答えになられたのです」(同)

娘を送り出した寂しさよりも、ようやく発ってくれたという安堵が上回られたのであろう。一方で小室さんについては、先述の通り不快感をあらわにされており、

「決定的だったのは、関連質問の中の『どういうお考えで結婚の行事を行わない判断をされたのか』というくだりでした。これに秋篠宮さまは、『一つは(金銭)トラブルが解決しなかったこともあります』と前置きして、こう仰ったのです。『この春に“娘の夫”がかなり長い文書を出しました。それは確かに説明をしたということにはなるが、あれを読んでどれくらいの人が理解できるか。私個人の考えとして、あれを読んで皆がすぐに状況を整理して納得できるというものではないと判断し、行事は行わないことにしました』と……」(同)

すなわち、4月に公表された28枚の「小室文書」を“非常に丁寧な説明で理解できた”と評した宮内庁長官とは180度、見解を異にしたことになる。「類例を見ない結婚」の元凶は小室さんにあるというわけで、今となっては“手遅れ感”が否めないものの、女性皇族の門出を台無しにした張本人であると論難なさったのである。


オミクロン株は何が怖いのか?WHOも大警戒する「別人レベル」の変異とは

2021-12-14 08:30:00 | 日記

下記の記事は東洋経済様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

 

11月末に感染例が報告され、その2日後にはWHO(世界保健機関)から「懸念すべき変異株」に指定されたオミクロン株。日本を含め、各国が水際対策を強化するなど、世界中で警戒感が高まっている。オミクロン株はこれまでの変異株と何が異なるのか。“正しく恐れる”ために今分かっていること、今後注視すべきことを整理したい。(ナビタスクリニック理事長、医師 久住英二)

オミクロン株の何がそんなに厄介なのか?

50カ所“プチ整形”で別人レベルの顔つきに

11月26日、WHOが新型コロナウイルスのオミクロン株を「懸念すべき変異株」(VOC)に指定した。南アフリカ共和国の感染例報告からわずか2日での、警戒度最大。WHOの迅速すぎる動きは世界を震撼(しんかん)させた。

南ア国立伝染病研究所(NICD)によると、同国では10日間のうちに感染者数が312人から1万1535人へと急増(12月2日)。11月中にゲノム解析された分だけでも、オミクロン株は249件中の183件に上り、74%を占めたという。

世界では全大陸でオミクロン株が確認され、すでに50超の国と地域に広がっている(12月8日時点)。

そうした感染拡大のスピードはもちろん脅威だが、それ以上にオミクロン株が厄介視されているのは、けた違いの変異の多さによる。

国連地域情報センターのまとめ(11月30日時点)によれば、オミクロン株には50個もの変異が確認されており、そのうち32個は「スパイクタンパク」に生じている。スパイクタンパクは、感染(ウイルスの細胞への侵入)に不可欠な役割を果たし、免疫システムにとってはウイルスの目印でもある。

大量の変異は、いわば一気にあちこち“プチ整形”が施されて、顔つきがすっかり変わってしまったことを意味する。

インドから世界に広まり、先行の変異株に代わって感染の主流となったデルタ株でさえ、スパイクタンパク上の変異は9個である。デルタ株のVOC指定まで約半年かけたWHOも、今回は一層の危機感を持つわけだ。

細胞に侵入しやすく、免疫から逃れやすい

“顔認証をすり抜け”再感染リスク2.4倍

ただし、一口にスパイクタンパク上の変異といっても、その影響にはいくつかのパターンがある。

例えば、アルファ株(英国型)やベータ株(南ア型)、ガンマ株(ブラジル型)では、「細胞への侵入のしやすさ」を高める変異が確認されている。デルタ株に特徴的なのは、「免疫からの逃れやすさ」を促す変異だ。

オミクロン株は上記の両パターンを複数持ち合わせているため、「感染力が高い」とされる※。

※南ア政府ポータルサイト

特に、免疫から逃れやすいということは、「再感染しやすい」と言い換えられる。無理もない。免疫の“顔認証システム”は、過去の感染の記憶をベースに準備されている。顔つきがガラッと変わっていれば、すり抜けるのは簡単だ。

実際、南アの研究グループは12月2日、「オミクロン株の再感染リスクはデルタ株やベータ株の2.4倍」とする査読前論文を公表した。

研究では、11月27日までに感染が判明した280万人中、再感染の疑いは3万5670人だった。特に、デルタ株の流行時に感染した人の再感染が多いという。オミクロン株に、過去の感染で得た免疫を回避する能力があることを示す、疫学的な証拠といえる。

ただし、南ア国立伝染病研究所(NICD)のアン・フォン・ゴットベルク氏は、再感染やブレイクスルー感染では重症化しないとの見通しを示している。

※ロイター「南ア、オミクロン株の再感染拡大 症状は軽度=専門家」(12月3日配信)

では、オミクロン株に対し、私たちは今あるワクチンと治療薬でしのげるのか。今回はひとまずワクチンについて確認しておきたい。

世界でブレイクスルー感染続々

ファイザーは3回接種でオミクロン株にも自信

ワクチンについて一番問題になっているのが、「ブレイクスルー感染」だ。ワクチン接種完了後のオミクロン株感染が、世界中で続々と報告されている。

日本国内でも、2例目に感染が確認されたナミビア人外交官は、入国前の10月に2回接種を完了していた。また、イスラエルではファイザー3回接種を完了した医師2人のブレイクスルー感染も報告されている。ただ、いずれも軽症だ。

そもそも再感染が多いなら、ブレイクスルー感染が起きても何ら不思議はない。ワクチンは疑似的な感染を起こして免疫システムを作動させ、本当の感染に備えるものだからだ。

これに対し米ファイザー社は当初から、ワクチンの効果に自信を示してきた。同社幹部のラルフ・レネ・ライナート氏は12月2日、同社ワクチンはオミクロン株に対して「効果が著しく低下するとは考えていない」とした※。

※ブルームバーグ『ファイザー幹部、オミクロン株へのワクチン効果楽観-約2週間で判明』(12月2日配信)

ただ、オミクロン株の感染を防ぐには、3回接種が必須のようだ。

12月8日、同社は3回接種であればオミクロン株の感染も防げそうだとする暫定的な研究結果を公表した。ファイザー接種者の血液を使った実験で、3回の接種によって、オミクロン株の感染を防ぐ抗体量が2回接種の25倍に増加。従来株に対する2回接種後とほぼ等しい効果が望めるとした。

なお、ファイザー接種者12人の血液を使った細胞実験では、2回接種で生じる抗体だけではオミクロン株感染を防げないことも報告されている(12月7日)。

それでも同社は、2回接種でもオミクロン株感染による重症化は防げるとみている。あるいは、過去に新型コロナ感染経験がある人がファイザーを接種していた場合は、その抗体はオミクロン株の感染を予防できるという。

ファイザー社は、来年3月にオミクロン株に対応した最新型のワクチンを供給できるとしている。また、いずれにしても接種は「今後何年にもわたって毎年必要になる可能性が高い」と、同社CEOのアルバート・ブーラ氏は定期接種化の必要性を指摘している※。

※BBC『新型ウイルスのワクチン接種、「毎年、何年間も必要に」 米ファイザーCEO』(12月3日配信)

モデルナの効果は「はるかに低い」可能性

それでもワクチンは無意味ではない

米モデルナ社の見立ては厳しい。CEOのステファン・バンセル氏は11月30日、オミクロン株に対する同社ワクチンの効果は、従来株に対するより「はるかに低い」との見通しを示した。オミクロン株に特化したワクチンを大規模に製造できるまでには、数カ月かかるとしている(フィナンシャル・タイムズ)。

やはり免疫をすり抜ける能力の高さには、相当の警戒が必要のようだ。では疫学的な視点ではどうだろう。公式発表はないが、考える手掛かりはある。

南ア医学研究会議によれば、12月2日時点のコロナ病棟の入院患者38人のうち、6人がワクチン接種を受けており、24人が未接種、8人が接種状況不明だという。また、新型コロナによる肺炎患者9人のうち8人は未接種で、子どもは1人だった。

オミクロン株の割合は、11月中に急速に7割以上に達した。Our World in Dataによれば、南アで接種されたワクチンの内訳は、ファイザーが約58%、モデルナ約38%、ジョンソン・エンド・ジョンソンが約4%となっている。

母数が極端に少ないが、入院患者の接種状況に照らしてみると、オミクロン株への効果は皆無とまではいえないようだ。

WHOのマイケル・ライアン氏も7日、オミクロン株がワクチン接種で得られる免疫を完全に回避する可能性は「非常に低い」とAFP通信に語った。

オミクロン株発生前の9月時点の米国では、ワクチン接種者に比べて未接種者の感染確率は5.8倍、死亡確率は14倍だった(CDC)。オミクロン株の出現によってこの数字が世界的にどう変わるか、注視していく必要がある。

いち早く外国人入国を禁じた岸田政権

毒性によっては早々に緩和の決断も?

さて今回、オミクロン株に対する日本政府の対応は確かに速かった。

岸田首相は11月29日、南アフリカ共和国からのオミクロン株の報告を受け、早々に外国人の全面入国禁止を発表した。安倍・菅政権の“轍(てつ)”を避けるべく、批判を自ら「すべて負う覚悟」を示したもので、国内から一定の評価を得た。

ただ、同日に通知した国際線の新規予約停止要請は、3日で撤回を余儀なくされた。

その直前には、アフリカ南部諸国のみを対象に渡航制限を敷いた日本や米英各国が、南ア大統領から「不当で非科学的、かつ発展途上国を苦しめるもの」「大きく失望した」と名指しで批判を受けるなど、混乱も続いていた。

なぜこれほどまでに、国は翻弄されるのか。それはひとえに、オミクロン株が「何をしでかすか」が未知数で不気味だからだ。人は知らないものを恐れる。

ただ、大量の変異も、人類にとって実際どの程度の脅威になるかは、厳密にはまだ分からない。

発症前に感染させやすいのであれば、水際対策にも限界がある。オミクロン株は「デルタ株と比べ、感染から他の人に感染させるようになるまでの期間が短い可能性がある」という報道もあり(英保健当局、BBC)、すでに日本人の感染例も報告され始めている。

今後オミクロン株の性質がより明らかになり、もし毒性がさほど強くないとなれば、早めの入国規制緩和も考えるべきだろう。ワクチンや治療薬に一定以上の効果が認められ、円滑に十分に入手できるのなら、なおさらだ。その場合、往来再開の遅れは経済に甚大な被害をもたらしかねない。

オミクロン株を取り巻く状況は、刻一刻と変化している。引き続き、岸田政権の迅速で柔軟な判断に期待したい。

(監修/ナビタスクリニック理事長、医師 久住英二)

久住英二

ナビタスクリニック理事長、内科医師。専門は血液専門医、旅行医学(Certificate of knowledge, the International Society of Travel Medicine)。1999年新潟大学医学部卒業。2008年立川駅ナカにナビタスクリニック立川を開設。