里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

ツタンカーメンのエンドウ

2010年04月27日 | 園芸種
昨年、山野草講座の先輩から貰った“ツタンカーメンのエンドウ”の種を播いておいた
ところ、ようやくワインレッドの花(→拡大)が咲いた。

あの有名なツタンカーメンの墓の副葬品の中から発見されたもので、発掘したハワード
・カーターが持ち帰って発芽・栽培に成功し、そのご各国に渡って栽培が続けられ、我
が国には1956年にアメリカから伝わり、主として小学校や教育センターを通じて広がっ
たのだそうだ。
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古代エジプト人が食べたと言われるこのエンドウ、豆の形や色・茎葉は普通のエンドウ
と殆ど同じだが、豆のさやの色は紫色でいささか気持ちが悪い。

しかし、豆ご飯を炊くと保温中に徐々に赤飯に変わり、味も普通の豆ご飯同様に美味し
いと言う。 
秋には試しに食べてみようと思っているが、若くして謎の死を遂げたツタンカーメンの呪
いで、或いはミイラにでもなってしまうかもしれない!



変な種2号?

2010年03月27日 | 園芸種
家内が変な種を差し出して「植えてみて!」と言う。 見れば大きさが5cmもある!
尋ねても「生えてからのお楽しみ!」と教えてくれないので、取り敢えず植えておいた。

〔握りこぶし大の心臓に似ている(?)、大きさが5cmもある変な種2号〕

そういえば、以前にも家内から変な種を貰った事がある。 
放っておいたのだが、今見るとヤブミョウガに似た姿の苗がたくさん育っていた。

はてさて、どちらもどんな植物に育つのやら? ちょっと気になる。

〔昨年4月に播種した、直径2cmの変な種1号→現在の姿〕
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そんなの有り? “多弁咲きシクラメン”

2010年03月24日 | 園芸種
3月23日の朝日新聞に、産業技術総合研究所と北興化学工業が開発した、花びらの
数が通常の10倍もある“多弁咲きシクラメン”の話題が載っていた。

内容は、
『遺伝子組み換え技術を応用して、本来雄しべや雌しべなどになる器官を花びらに変え
 る事により、花びらは50枚以上に、花の寿命は通常の2倍の1ヶ月近くになった』
『種が出来ない為に組織培養で殖やすが、生物多様性の保持に関する国の認可を得る
 必要もあり、商品化する迄にはあと3年ほどかかる』
というものだ。

「オイ、オイ、そこまでやるか?」
種が出来ないと言うから、自然界の生態を壊すような事はないのだろうが、自然に対す
る冒涜の感じがしてならない!

〔市販している旧来のシクラメン〕



キクイモの味

2010年01月16日 | 園芸種
3年前の5月の連休に福山の園芸センターを訪ねた際、
売店の店主が「幾らでも持って行って下さい!」 と言うので少し種芋を貰って植え
たところ、ドンドン繁殖して困ってしまった。

そこで、処分してしまおうとして掘り上げて見るとビックリ!
ジャガイモのように地下茎の先に沢山の芋が出来ていて、中には長さが10cmを
超えるような物もある。
杭に載せた1株芋の大きさ

友人にあげたところ、早速生芋をスライスしてラッキョウ酢に漬けたものを持って
来てくれた。 試食するとシャキシャキした食感で結構美味しい!

調べて見ると、キクイモに含まれるイヌリンは消化されると果糖に変わる為に血
糖値が上がらず、糖尿病や高血圧の人に適した食品だと言う。
調理法も色々あるらしいので、家内に「つくって見てくれ」と頼んだのだが、あの
返事では食膳に上る気配はなさそうだ!

(その他の料理法)
 ・生のままでサラダ
 ・漬物(味噌や醤油)
 ・ジャガイモの替わりに肉じゃが、カレー
 ・バター焼き、天ぷら
 ・牛乳で煮たり、すりおろして牛乳を入れて飲む


突抜忍冬(スイカズラ科、スイカズラ属)

2009年07月23日 | 園芸種
道の駅で“ツキヌキニンドウ”なるものを売っていたので、ついその名前の奇妙さ
に釣られて買ってしまった。

名前の由来は、
花の直ぐ下の葉が2枚くっついていて、その真ん中を茎が突き抜けているので“突抜”
冬でも葉や茎が枯れないので“忍冬”、併せて“突抜忍冬”と名づけられたらしい。
どんな漢字を当ててあるのか期待していたのだが、拍子抜けの名前だった!
ツボミ落花後

花は、咲き始めは黄赤色だがやがて紅色に変わる。 この点は、同属だけにスイカ
ズラが白色から黄色に変化するのと良く似ている。

この花、北米原産の常緑ツル植物で観賞用に植栽されていて、5月から9月にかけ
て咲き続けるというが、名前も花もイマイチだ! さて、どうしたものか?
開花直後落花前



スイセンの葉を食べて中毒!

2009年04月30日 | 園芸種
今朝の日経新聞を見て驚いた!
「兵庫県豊岡市の福祉施設で、間違えて食事に入れられたスイセンの葉を食べ、
 8人が嘔吐や下痢の症状を訴えた。
 兵庫県は、60歳の女性職員がスイセンの葉をニラと勘違いして施設へ持ち込ん
 だのが原因とみている」
という。

それにしても、葉の大きさと言い、葉の臭いといい、間違えるとは信じられない!
スイセンの葉ニラの葉(拡大)

調べて見ると、
「スイセンの葉をニラと間違えたり、スイセンの鱗茎をノビルやタマネギと間違え
 て食べ、中毒を起こす事がある。
 スイセンは全草(特に鱗茎)が有毒で、毒性が強く誤食して死亡した例もある」
と書かれていた。 信じがたい事に結構誤食があるようだ!

そういえば暫く前に、
「ギョウジャニンニクの葉と間違えてイヌサフランの葉を食べて中毒を起こした」
と報道していたのを思い出した。
これにしても随分葉の大きさが違うと思うのだが、誤って食べると皮膚の知覚が麻
痺したり、重症になると呼吸困難で死亡する事もあるというのに、
「げに恐ろしきは、人の食欲や好奇心だ!」
イヌサフランの葉ギョウジャニンニクの葉

庭では、道後山クロカンパークで買って来たスズランが咲いている。
アップ(→)で見ると可愛い花だが、これも全草(特に花や根)が有毒で、花を活
けた水を誤飲して死亡した例もあるという。
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変な種

2009年04月08日 | 園芸種
家内が友人から変な種を貰って来た。
何の種か分からないが、球形の部分の直径が2cmほどで、稲藁に包んだ小さな
納豆という趣だ。

面白そうなので植えてみたが、どんな植物が育つか今から楽しみだ!



バイモ

2009年03月31日 | 園芸種
友人からバイモ(貝母)の鱗茎をたくさん貰った。
中国から渡来したもので、名前の由来となった2枚貝のような面白い形をしている。
花は同属の黒百合やコバイモより少し地味だが、茶花として使われているらしいの
で栽培して見るつもりだ。

(バイモの花→鱗茎)
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同属にフリティラリア・メレアグリスという園芸種もあるが、こちらはかなり派手だ。


バイモ、貝母(ユリ科バイモ属)、別名:編み笠百合
中国原産の多年草。 
日本へは薬用(生薬名:貝母)として導入され、鱗茎を乾燥してせきどめや止血、
解熱などに利用されているが、観賞用としても栽培されている。
草丈は30~50cmで、葉は細長く先端は巻きひげ状になる。
4月頃、黄緑色で釣鐘に似た形の花を葉腋に1個ずつ下向きにつける。 

(名前の由来)
地中の鱗茎が貝殻を合わせたような形をしている事から名づけられた。


節分草=クリスマスローズ?

2009年03月02日 | 園芸種
裏千家・山藤宗山先生の著書「茶花の入れ方」を見ていた家内が、
「節分草の別名はクリスマスローズっていうのね!」と言う。
見ると白っぽいクリスマスローズの花が活けてあり、確かにそう書かれていた。

家内へ、
「節分草はキンポウゲ科クリスマスローズ亜科に分類されているが、別名をクリス
 マスローズとは呼ばないと思うけどね?」と答えると、
「クリスマスローズ赤(花)ではなくて白花よ!」と珍答が帰って来た!

オバサン相手に言うんじゃ無かった。 ったく、もぉ!
我が家の玄関先で咲いたセツブンソウ最近Aさんから貰ったクリスマスローズ


 

サフラン(アヤメ科、サフラン属)

2008年11月04日 | 園芸種
イヌサフランの花が終わったと思ったら、サフランの花が咲き始めた。

イヌサフランは、ヨーロッパや北アフリカが原産で観賞用に栽培されているが、葉や
鱗茎は有毒で、葉をギョウジャニンニクと間違えて食べて死亡した例もあるそうだ。

(花の横顔→正面)
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それに対して、サフランの方は地中海沿岸が原産で、赤くて長い雌しべは強い芳香
があり、乾燥させて薬用・香辛料・染料として使用されるそうだ。
それにしてもこんなに細い雌しべを集めるのは大変な作業だ。 高価な筈だ!