植林地の下刈りを済ませたので久し振りに舅の所へ行った。
座り込んで話していると近所の人がやって来て、猪の話に発展した。
するとその近所の人曰く、
「わしゃあ猟師をしとったんで、よう知っとるが、猪が増えたのは猪子を喰う狐が
居らんようになったからで」
「なんで居らんようになったか言うたら、そりゃあ狐の子を狸が喰うたからよ」…
私としては、その猟師の話は眉唾の感じがしたので、「へー、そうなんですか?」
と答えてごまかしてしまい、
つい
「なぜ肉食の狐が喰われ放しで狸の子を喰わないのか?」「狸の味が悪いのか?」
「狐はグルメで狸を喰いたくないのか?」 聞き漏らしてしまい残念であった。
考えてみると、
猪も狸も雑食性で、広葉樹が減ったせいで山に喰う物が無くなってしまっても、
里に下りてきて作物をくすねる事が出来るのに対し、肉食性の狐は山に鼠などの
小動物が減少すると、里に下りて来ても昔と違って農家が鶏や兎を全く飼育しなく
なったのでくすねる事も出来ず、飢え死にしてしまったのではないかという感じが
する。
人をだまして馬糞を食べさせたり、お風呂と偽って肥溜めに入らせたりするあの
太い尾を持って「ケーン」と啼く恐ろしげな狐が居なくなり、世のチビガキ共がその
怖さを知らずに成長してしまうのも、何か自然に対する懼れをなくす様で、本当に
残念な感じもする。
座り込んで話していると近所の人がやって来て、猪の話に発展した。
するとその近所の人曰く、
「わしゃあ猟師をしとったんで、よう知っとるが、猪が増えたのは猪子を喰う狐が
居らんようになったからで」
「なんで居らんようになったか言うたら、そりゃあ狐の子を狸が喰うたからよ」…
私としては、その猟師の話は眉唾の感じがしたので、「へー、そうなんですか?」
と答えてごまかしてしまい、
つい
「なぜ肉食の狐が喰われ放しで狸の子を喰わないのか?」「狸の味が悪いのか?」
「狐はグルメで狸を喰いたくないのか?」 聞き漏らしてしまい残念であった。
考えてみると、
猪も狸も雑食性で、広葉樹が減ったせいで山に喰う物が無くなってしまっても、
里に下りてきて作物をくすねる事が出来るのに対し、肉食性の狐は山に鼠などの
小動物が減少すると、里に下りて来ても昔と違って農家が鶏や兎を全く飼育しなく
なったのでくすねる事も出来ず、飢え死にしてしまったのではないかという感じが
する。
人をだまして馬糞を食べさせたり、お風呂と偽って肥溜めに入らせたりするあの
太い尾を持って「ケーン」と啼く恐ろしげな狐が居なくなり、世のチビガキ共がその
怖さを知らずに成長してしまうのも、何か自然に対する懼れをなくす様で、本当に
残念な感じもする。