里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

“ため池百選”

2010年04月09日 | 世 相
農水省が、3月11日に“ため池百選”を選定したのだそうだ。

農水省のホームページの内容を要約すると、
『全国に約21万あるため池は長い歴史を有し、農業に利用されるほか、生物の生育や
 市民とのふれあいの場として利用されて来た』
『しかし、農業者の減少や高齢化の為にため池の維持管理が難しくなり、防災上の問題
 が懸念されるばかりでなく、多様な役割も果たせなくなる恐れもある』
『そこで“ため池百選”を選定する事により、ため池の保全と活用に対する取り組みの
 機運を高め、国民の皆様に理解と協力を頂く為の契機としたい』
というもので、岡山県では久米南町の神之渕池と新見市の鯉ヶ窪池が選定され、広島県
では福山市の服部大池が一つだけ選ばれたという。


服部大池と言えば一昨年の1月にブログに載せた“お糸伝説”のある池だが、築造時に
お糸さんが人柱として埋められそれが今も語り継がれている事や、土手のサクラ見物に
訪れる人々が多い事などから選ばれたのであろうが、一方では農業者の減少や高齢化
という問題も抱えている事も確かだ。

思えば今迄、農産物は輸入に頼り、農村から労働力を工業に振り向ける政策をとり続け
て来た事が、限界集落を生み、ため池などの保全を難しくしている原因だ。 根は深い!


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