里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

地神(じしん、じじん)

2008年01月18日 | 神 仏
どうも愛犬が亡くなって運動不足であったが、熱田・伊勢神宮を走破したTさんに
刺激されて近所を少し散歩した。

すると、人通りの少ない昔の道路の脇で“堅牢地神”や“五穀神”と彫った自然石
の大きな石塔が立っているのを見つけた。

良くは分からないが、いずれも地神塔と言い、農民が豊作を祈願するために地神
(畑の神、農業の神)を祀っているもので、元禄時代に始まり瀬戸内海沿岸に多く
分布している。 雨の少ない地方なるがゆえの凶作が多かった事も影響しているら
しい。

何でも昔は、社日(春秋の彼岸に最も近い戊の日)に鍬で土を掘ると地神さんを傷
つけるので、この日は鍬を使った仕事をしてはいけない事とされ、集落の人が集ま
り“地神講”とか“社日講”と呼ばれる地神の祭りを開きご馳走を食べたりしたそ
うだ。

そう言えば 「怠け者の節句働き」と言う言葉がある。
平素は怠けているのに、人々が休む節句にことさら忙しそうに働くと言う意味なの
だが、「社日に仕事をするな!」と言うタブーから来た言葉なのだろうか?
堅牢地神五穀神


もう一つ、神社の境内で5角柱の石塔を見つけた。
やはり、豊作を願って建てたもので、5神名が彫られている。
神様にしてみれば、「自分だけでも願いを叶えてやるのに…」といささかお冠かも知れない!


(神 名)
天照皇大神、大己貴命、少名彦命、稲倉魂命、埴山媛命


最新の画像もっと見る

コメントを投稿