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映画『葦牙(あしかび)』こどもが拓く未来

2009-09-20 09:52:09 | 朗読あれこれ


「葦牙(あしかび)」とは葦の若芽のことです。
春になり、水辺の葦が芽吹き
水面にそのとがった新芽が点々と顔を出します。
この言葉の始まりは古く、古事記にも
「葦牙の如く萌え騰れる(あしかびのごとくもえあがれる)」と
神々の誕生が記されています。
「葦牙(あしかび)」は生命力の象徴なのです。
子どもたちは毎年、息づく葦のごとく、力強く生きています。

          映画『葦牙』オフィシャルサイトより



この映画は、岩手県盛岡市にある児童養護施設
「みちのくみどり学園」で生活する子どもたちを記録したものです。

虐待などが理由で、
親元から離れて暮らさねばならないーーー。

こころに傷を負ったであろう子どもたちに
わたしならどうしてあげられるだろうか。



街や電車のなかなどで、赤ちゃんや小さい子どもが
親を一生懸命頼って
わらったり泣いたり話しかけたりするのを見かけると
何とも云えず微笑ましく思います。

あぁ、この子たちにとって親は、
自分の世界、そのものなんだなと感じます。

それが、いつ、何がきっかけで
その“絶対愛”のバランスが崩れるのでしょう?

親が、おとなたちがすべてである子どもたちを
責めることはできない。
やはり、おとなに責任があるとしか思えない。
親だけでなく、おとなのみんなに。


どんな状況にあっても子どもは子どもで、
成長途上にあるがゆえの不安定さとかわいらしさがあります。

この映画『葦牙(あしかび)』は、
全国で上映の機会を募っています。
子どもたちのプライバシーを守るために
スクリーンでのみ上映を許可された作品ですから
DVD化したりテレビ放映はないそうです。

「葦牙(あしかび)」のサイトをみていただいて、
自主上映などで多くの方にごらんいただけることを願います。

直近では、9月27日(日)午後2時から
川崎市アートセンター
小池征人監督らを迎えての上映会がありますので、
お近くの方は是非。