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十三夜を過ぎて

2010-10-23 00:51:17 | 朗読あれこれ
今週の水曜日20日は十三夜でした。
ちょっと雲が邪魔したでしょうか・・・。

茶の湯の先生の提案で十三夜の茶会がありまして
その会のおしまいに、これまた先生の発案で
先生自ら詩舞をご披露くださいました。

演目は、中国・北宋時代の詩人、蘇軾(そしょく)の作、
「中秋の月」
十三夜の前の十五夜の詩です。



「中秋の月」

暮雲収尽溢清寒
銀漢無聲転玉盤
此生此夜不長好
明月明年何處看

~~~
暮雲収まり尽くして清寒溢る
銀漢声無く玉盤を転ず
此の生此の夜 長(とこしな)えに好からず
明月明年何れの処にか看ん
~~~


漢詩の意味すべて分からなくとも
文字を読んでいると
イメージがわいてきませんか?(^^)

1077年、蘇軾41歳のとき、
弟の蘇轍(そてつ)とともに中秋の月をみて作った作品だそうで。

そのときの月も、いま私たちがみる月も
おんなじなんてーーー。
ふぅ、ロマンです。


茶会のお床におかれた香合は「たぬき」
月みるたぬきとは・・・またかわゆし