老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

白川日銀総裁の勇気ある発言

2010-04-24 10:45:50 | アメリカ
現在米国ワシントンでG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されているが、23日のテレビニュースで白川日銀総裁が中国の人民元切り上げ問題に触れ、暗に米国政府が中国政府へ圧力を掛けていることに対して、自国の輸出振興策に他国の通貨切り上げだけを求めても解決しない、過去の日米間で為替変動相場制移行後(円高・ドル安)も日米の貿易不均衡は改善しなかった、と演説する姿が流されていた。

その裏には金融デリバティブ経済から脱皮し、製造業の再生(競争力向上)に注力しないことには、単に人民元を切り上げても世界の生産工場になりつつある中国への輸出競争力は強化されないということも含まれていると思う。余談であるが、トヨタの足を引っ張っても自国の製造業の競争力が高まるわけではないのである。

しかし人民元切り上げ問題については、ガイドナー財務長官のみならず、オバマ大統領まで関わっていただけに、よくぞ正論を述べてくれたと思う。テレビの映像では白川総裁の演説が終わるや、他国の代表からもかなり拍手が贈られていたように思う。やはり学者であり、エコノミストに裏付けられた自信がなせる発言であろう。

鳩山内閣の閣僚も米国政府に正論を述べる自信を身につけて欲しいものである。久しぶりに溜飲を下げさせて貰ったような気がした次第である。

「護憲+BBS」「各国の動きに注目する」より
厚顔の美少年
コメント
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