老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

偏向的な学習指導要領改訂を許すな

2008-03-29 16:55:45 | 教育
昨日(3/28)の朝日と東京新聞によれば、28日に文科省は当初の改訂学習指導要領案を再改訂して告示したとのことである。

http://www.asahi.com/politics/update/0328/TKY200803270419.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008032802098990.html

具体的な改定内容は、朝日の記事に分かりやすく一覧にされているので、参照して欲しい。

問題は文科省が2月に公表した当初の改定案に保守系の国会議員から不満が出ていたと報じられ、その圧力に屈して再改訂されたのではないかと思われることである。

今回の具体的な改訂手続きについて朝日は「改訂案への意見公募は2月16日から3月16日まで実施され、計5679件が寄せられた」と報じているが、果たしてこの文科省の意見公募方法が公正な方法であったのか疑問である。

先ず、文科省は意見公募に当たって事前にどのような方法で広く国民に広報し、意見を募ったのであろうか。大多数の国民は知らされていないのではないかと思う。

また、意見は5679件寄せられたと報じられているが、その中からどのような選定基準と方法で、例えば「君が代を歌えるように指導」というような文言が選択されたのか。

確かに現行の学習指導要領に意見の公募は規定されているようであるが、この「君が代・・指導」の件などは、公募以前に自民党議員から要求ありきではなかったのか、逆に君が代強制反対の意見は無かったのか、皆無とすれば意見公募先が予め決められる等の偏向はなかったのか、いろいろ不透明な処が多過ぎる。

年金問題・テロ特措法・イージス艦事故・道路特定財源問題等々、立て続けに大問題が発生し、野党議員の国会質問もそちらに忙殺されている間に、自民党右派の文教族議員は当初の改定案についての不満を文科省へぶちまけ、再改訂の文言をねじ込んだのではないだろうか。

東京新聞によれば、この再改訂された学習指導要領の施行時期は「小学校で2011年度、中学校で12年度から実施する学習指導要領を告示した」と報じているので、実施されるまでに時間は十分残されている。日教組や心ある野党議員は、今からでも公正な学習指導要領改訂を再度文科省に要求すべきである。

問題は沖縄の集団自決に関わる歴史教科書改ざんと同じく、文科省への偏向的な外圧と文科省自身の独断偏向の是正である。

「護憲+BBS]「行政ウォッチング」より
厚顔の美少年

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1 コメント

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Unknown (屁の河童。)
2012-08-28 22:04:25
まずは、この記事を読んでいただきたい。
『いじめ:対策強化、小中に支援員 上越市、10月から /新潟』
アドレスは→http://mainichi.jp/area/niigata/news/20120828ddlk15100061000c.html
これで、半年間の臨時雇用で、いじめをなくせるだろうか。
さらに、市が責任を持つのか、市教委が責任を持つのか、県教委が責任を持つのか、文科省が責任を持つのかが分からない。
教委批判ではなくて、新しい人が入ってきて(面接だからいう事を聞く人間が採用される可能性が高い)半年間で生徒と人間関係が作れるだろうか?
ぼくは、この市の住民ではありません。
これでは、生徒も採用される人もかわいそうな気がします。
これもひとつのいじめのように思いますが、皆様はどのように考えますか?
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