こもれび

悩み多き毎日。ストレス多き人生。でも、前向きに生きていきたい。だから、自然体で・・・

万年筆

2020年07月30日 | Weblog

若い頃、万年筆で手紙や日記を書くのが好きだった。その愛用の万年筆がひょっこり引き出しから出てきた。もう30年近くも使っていない。すっかり生気を失っている。愛おしくなってせっせと磨いてやった。少し、生き返ったように見える。

モンブランの万年筆。先っぽにあの有名なホワイトスターのマークが白く輝いている。ボディはえんじ色。ペンの太さは並太。このペンを使っていた頃、もっと太書きのものが欲しかった。ショーウインドーを覘いたら定価が2万円だった。育ち盛りの幼い子供たちをかかえていた当時、自分のために2万円の万年筆を買うのは憚られた。そこで、自分に言い聞かせた。英検1級を取得したら、そのご褒美としてこの太書きのモンブランを買おうと。

それから数年後、晴れて1級を取得した頃は、万年筆のことなどもうすっかり忘れていた。ボールペン全盛の時代になっていた。今では、書き心地もインクの色も万年筆のようなボールペンが沢山出回っている。

モンブランの万年筆。なんだか甘酸っぱい思い出だ。