こもれび

悩み多き毎日。ストレス多き人生。でも、前向きに生きていきたい。だから、自然体で・・・

コロナの良い副作用

2020年05月26日 | Weblog

非常事態宣言が解除になりました。これまで自粛自粛でいろいろな副作用が出て、日々の生活や経済に大きな影響を及ぼしてきました。その中で良い副作用もあったように感じています。

家から40分ほど歩くと大きな公園に行くことができます。ステイホーム期間中、運動不足の解消のために時々、この公園まで足を延ばして散歩を楽しんでいました。この公園は1989年に福岡に転勤になる前、我が家の庭でした。道路を挟んで反対側が公園の入り口だったので、幼い娘たちを連れて毎日利用していました。その頃は公園に行けば、様々な年齢層の子供たちがいつも駆け回っていたものです。



ところが13年後に福岡から戻ってみると、子供の姿はほとんど見当たらず、70代、80代の退職世代が、釣りをしたり散歩をしたりしているのを見かけるだけになってしまいました。あ~これが高齢化社会なんだ、とつくづく実感したのを覚えています。帰京した際、この公園からは離れたところに居を構えたため、年に数回訪れる程度になってしまいましたが、いつ行っても人影はまばら。そして18年が経ちました。



ところがどうでしょう。自粛生活が始まったら、少しづつ、子供たちの姿が戻ってきました。5月の連休などは昔の賑やかさを思い出すほどになりました。子供だけではありません。大人もジョギングや山菜摘みを楽しんでいます。山一つを丸ごと公園にしたようなところですから、三密にはなりません。それぞれに初夏の一日を楽しんでいます。何よりうれしかったのは、子供たちの元気な声。あちらでもこちらでもにぎやかです。学校はもとより、塾もお稽古事もみ~んなお休みになってしまったからでしょう。



そして、目立つのは幼児を連れた若いパパたち。乳母車を押したり、3歳くらいの子供とかけっこしたり。何ともほほえましい光景です。平日でも見かけました。きっとテレワークで時間調整しているのでしょう。ある人がFacebookでつぶやいていました。「毎日息子と何をして遊ぼうかと頭を悩ませてきたが、自粛が解除され仕事に戻ることを考えると、嬉しくもあり、寂しくもある」

コロナが収束した際、元の生活に戻るのではなく、自粛期間に見つけた良い点を積極的に取り入れられたらいいのにと思うのです。

ペスト

2020年05月24日 | Weblog
コロナが猛威を振るう今、世界中で売れ行き好調の本です。

北アフリカのフランス領、アルジェリアのオラン市をペストが襲う。その時、人々は何を思い、どう行動するのか。そしてどのように助け合うのかが描かれています。1947年に出版された大昔の物語で決して読みやすくはないのですが、とても心に響くものがありました。前半は読み進むのに時間がかかりました。でも、後半はぐんぐん進みます。物語の語り手が誰なのか最後の方で明かされます。カフカの「変身」と共に不条理文学として有名ですね。

近所の本屋さんが皆閉まっているので、アマゾンで注文しました。単行本と思い1700円支払ったのですが、なんと届いたのは750円の文庫本でした。なるほど、需要と供給のバランスですね。身をもって学びました。