こもれび

悩み多き毎日。ストレス多き人生。でも、前向きに生きていきたい。だから、自然体で・・・

感動しました

2008年01月13日 | Weblog

久しぶりにゆったりとした日曜日の朝。「音楽の泉」に耳を傾けていたら、感動的なお話を聞きました。生月島(平戸市)の隠れキリシタンたちのお話です。

彼らは、明治になってキリスト教が解禁されるまで、400年にわたり、命を懸けて、賛美歌を歌い継ぎ、祈りの言葉(オラショ)を語り継いできました。紙に書くと、見つかった時に磔・火炙りの刑になりますので、夜、見張りを立てた家の中で布団を被り、口頭で伝授しながら守り伝えてきたそうです。そのため元のラテン語は変化し訛ってしまったため、意味不明の言葉として語られてきました。

命を懸けてオラショや賛美歌を守ってきた人たちにも感動しましたが、この賛美歌を聴き、その元歌を捜し求めて旅をし、7年後に、16世紀スペインの一地方で歌われていた賛美歌であることを突き止めた皆川達夫氏の情熱にも、いっそう強く心を動かされました。Web にも詳しく載っています。

http://www.yk.rim.or.jp/~guessac/orasho.html

生月島の隠れキリシタンたちは、日本語でもオラショを歌っており、そのなかに「天国の広い狭いは、我心にあるぞよな。」というくだりがあるそうです。弾圧の下での彼らなりの「悟り」には説得力があり、胸が熱くなりました。

昨年訪ねたスペインの大聖堂の数々を思い出し、450年前に彼の地から派遣された宣教師が伝えた賛美歌と祈りの言葉が、時を経てこんな形で今に伝わっているのを知り、純粋に感動しました。

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