昨日は、上京して美術館のはしご、石が好きな私が機会があれば行く原宿の石屋さん(今風に言うとパワーストンショップ)をたずねた。
まず,サントリー美術館でやっている大英博物館所蔵の葛飾北斎が「里帰り」と言うことで開かれている「Hokusai from the British Museum 」
チケットは予めセブンでゲット、新幹線は開館前に並べるような時間にして,用意万全。なぜなら、浮世絵ってでかくないので、大勢の人がいたら、最悪見ることが不可能。更に、混んでるというTwitter情報多数。
私が開館25分前についたら既に少なくとも30人くらいの人がならんでた・・・東京恐るべし。
一言にしていえば、色がきれいで、大英博物館で大事に保管されてたんだ、という印象。
私は、浮世絵は、彫り師と摺り師との三位一体の作品と思っているので北齊のすごさをご大層に言うのは・・とは思っている、それでもいい。
肉筆画を見ると、梅なんて、ほとんど一筆書きの勢いでその美しさと本質を描き切っている。これでやっぱり「天才」って分かる。
浮世絵は、どこかで見たというなじみ感がすごくて、これは永谷園のおかげか?笑
上のカタログの下の「凱風快晴」のハガキは、ホログラフになっているので怪しく光ってます。
開館前に並んだおかげで他人さまの背後から伸び上がって観るって事は無くて大正解。(開館時間には多分100人以上並んでいたと思う、で、コロナ規制で入場制限かけていたんで、ゆっくり・ゆったり鑑賞できた。)
お次はこれ、「ボテロ展」渋谷東急本店文化村Museum
サントリー美術館は六本木のミッドタウン(微妙に不便な場所)にあるのでバスで渋谷はすぐ。
しかし、しかし、渋谷、ただ今大工事中で景色が変わってて、ここはどこ?目指すはどこ?って慌てふためいた。
東急田園都市線たまプラーザに長らく住んでいた私にとっては渋谷はよく知っている場所だったのに・・・やっぱり東京恐るべし。
夕方あった友人(生粋の東京人)に渋谷で迷子になりそうだった・・といったら、再開発がすごいんだよ、渋谷は80年かかるって、東急本店も取りこわしらしいよ、そのうちに・・ええ!!の話を聞いた。
さて、ボテロ、コロンビアのアーテスト。御年90歳の記念展だとか。
この作風、1点くらいずつどこかで観ていてなじみ深いというか、名前さえも覚えていなかったのだが、見覚えあり。なんか、好き。
サントリー美術館が思いの外、早めに出られたので、原宿行く前の道筋としていいわ、と思ったのだが、これまた大正解。楽しんだ。
文化村の方は、なんと休日は予約して入場なんだとか?ビックリだ。幸い、思いつきでいった私は、予約枠が空いていて入れてもらえたけど。
お昼は、渋谷の109の近くの「クジラや」でクジラ・ランチするか、と思っていたが、道玄坂のビルの中に移転していてなんか面倒になって止めた。
代わりに原宿の裏通りで塩ラーメン。塩ラーメン専門みたいなお店。おいしかった。混んでもいなかったし。原宿って裏通りというか東郷神社界隈、むかしの雰囲気が少し残っているんだわ。
私の大好きコスモスペース,石屋さん。実は竹下通りを抜けないと行けないが、ものすごい人(いいことですが)それで・・裏から。が、石屋さんはろくにお客はいなくて,ヒマそう。
もう10年以上前に買ってゴムがダメになってしまったブレス数本持っていってもう一回通してもらい、石の組み直しをしたりして待つ間お店の中の石をとっくり眺めた。石がずいぶんと値上がりしていた。
最後は,石屋さんの近くの「太田記念美術館」に。ここ、私立。功成り、名を遂げるとコレクターになる実業家多しの、お一人。
そう混んでいなくてゆっくり見たけど、館内の照明が暗くて少し残念。
広重と北斎の比較が多かったけど、画風というより、なんか個性というか性格まで見えて、すごく興味深かった。
一人の天才は、孤高にあらず、裾野がいるっていうの、思い出した。ライバルもそう。それと・・・私はこれらの作品を楽しんだ江戸の町の人たちがすごいと思う。レベル高い。
江戸はもっと見直した方がいい時代だと改めて確信した。
・・・・・・・・・・・・・・・
ボテロさんのことは、またゆっくりと。
イヤー、疲れましたけど心の「じょんのび」してきました。
長岡に帰ったら、あまりに暗くて(街中の灯りが少ない)静かで(無音的)この街はゴーストタウンか・・みたいな恐怖を感じましたが、一方で静かさにホッと・・もしてたなあ,自分 笑。