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葯培養

2014年05月11日 23時11分44秒 | 大学
面接授業2日目。ほんといい天気でした~。

雲ひとつない!!

でも1日教室に缶詰。(笑)

しか~し、なかなか興味深い授業でした。

今日は午前中は昨日と同じ先生で午後は同じく酪農学園大学の別の先生。

育種学の先生です。

つまり「生物多様性と農業」の“農業”って部分を埋める先生ですな。

育種って未知の分野だと思っていたんですが、意外に身近。

今北海道で作ってるお米、ゆめピリカ、おぼろづき、ふっくりんこなどが

どうやってできたかというと“育種”によってできてきたわけだし。

その品種を作ってきたのが北海道の上川農業試験場とか聞くと

ふむふむ、あらためてすんごい身近だ~。

その上川農試では「葯培養」っていう手法で育種を行っているのだそうな。

「葯培養」はイネの葯(雄しべの花粉を作るところ)を若いうちに株から取り出し

花粉を培地でカルスにするんですって。つまり脱分化させるんですな。

それをイネに再生させる手法。

で、この手法だと普通の育種が10年かかるところ6年くらいで新しい品種ができるんです。

講義を聞いていて、この手法でなぜ育種期間が短くなるのか

今いちよくわからなかったんんです。

そこで講義が終わったところでちょっと先生に聞いてみました。

葯培養する花粉は減数分裂の前なのか、後なのか。

そうしたら減数分裂後だって。

ということはカルスは染色体が半分、n本ってこと?

それを聞いたら染色体は倍加して2n本になるんだって。

ふむふむ。受精じゃなく倍加するってことは遺伝子は同じものが倍加するはずだから

すべてホモになる。→つまり純系ってことですね。

→だから時間をかけずに新しい品種ができる!

そうか~、これでわかった~!!

先生もそうです、そうですとおっしゃってくださった。

先生としては減数分裂、花粉形成、メンデル遺伝まですべて説明する時間がなかったので、

その辺を詳しく言わなかったらしいです。

そうだよね、普通の大学と違って皆同じ授業を受けてきてるわけじゃないので

生徒の理解はかな~り幅がある。

メンデル遺伝、被子植物の生殖法まで説明していくには午後の2時間はとっても足りない。

でも育種の話は結構おもしろかった。

今回は2人の先生が1つの面接授業を受け持ったわけだけど、

次回は1人ずつ別の面接授業としてやってほしいなぁ。


とにかく北海道のお米、ありがたく味わわなきゃいかんね。


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