(写真)長い間イラクの戦争を批判してきたツツ大司教
トニー・ブレアとジョージ・W・ブッシュはイラク戦争の件でハーグにある国際犯罪裁判所に提訴されるべきだとツツ大司教は言いました。
英国のオブザーバー紙で、大量破壊兵器について嘘をついたとして二人の前指導者を批難しました。
「イラクの軍事活動は、歴史上、他のどの紛争よりも世界を不安定にした。」と彼は言いました。
ブレア氏はそれに応じて、「これは我々が何回も議論してきたものと同じで改めて言うべきものは何もない。」と言いました。
今週初めに、1984年に反アパルトヘイト運動が認められてノーベル平和賞を受賞したツツ大司教は、ブレア氏と考えを共有できないとしてヨハネスブルグの指導者会議を辞退しました。
前ケープタウンの大司教は、2003年にサダム政権に対して行った米英主導の戦闘行為は、シリアの内紛につながる状況をもたらし、イランを含む中東の紛争の可能性ももたらしたと言いました。
「当時の米国指導者のブッシュ氏と英国の指導者ブレア氏は遊び場の虐めのような行為で地上を混乱させ、我々を更に分離させた。今、我々が目の前に見るシリアやイランのように、我々を危機の淵に立たせている。」と彼は言いました。
彼はつけ加えました:「問題は、サダム・フセインが正しかったのか間違っていたのかということや彼が何人の国民を殺害したのかということではない。大事なことは、ブッシュ氏やブレア氏が不道徳なレベルまで品位を落とすべきではなかったということだ。」
2003年以来イラクで行われた軍事行動の結果生じた死傷者の数が2人を国際裁判所に訴える理由だとツツ大司教は言いました。
しかし、彼は、二人の指導者に適応されると思える別の基準も語りました。
彼は言いました:「首尾一貫した世界では、こういう理由で、責任ある立場の人々はハーグ(裁判所)で彼らの行動に対して答えを求められているアフリカやアジアの指導者の何人か(独裁者)と同じ道(裁判)をたどるべきだ。」
日曜日の記事に答えて、ブレア氏は強い言葉で彼の決断について弁護しました。
彼は言いました;「大量破壊兵器に関する情報について我々が嘘をついたという古い流言は、あらゆる独立した分析の結果が証明しているように完全に間違いだ。」
「サダムが多くの自国民を虐殺したという事実が彼を排除しようとする正当性には当たらないと言う方が異様だ。」
「我々はサダムが化学兵器を使って1日で多くの人々を殺害したハラブジャ虐殺の記念祭と、化学兵器によって殺された多くの人を含む死傷者が100万人にも上ったイラン‐イラク戦争の記念祭の両方を行ったばかりだ。」
「更に、彼による政敵の虐殺やマーシュ・アラブ族の扱いや国民の組織的拷問により彼は道徳的に排除されることになった。ただし、活動の基準は当時伝えられた通りだ。」
彼はつけ加えました:「要するに、同じ議論は何回も行ってきたが何も言うことはないという結果になる。しかし、健全な民主主義の下では、確かに人々は反対の意見に合意することもある。」
「また、問題はあるが、イラクは、今日、経済規模は3倍になり、子供の死亡率は当時の3分の1になった。バスラのような地域では投資も大きく増えたことを指摘したい。」
人権弁護士のビンドマン氏は、イラク戦争は違法な侵略戦争だったとBBCラジオ4に語りました。
侵略が行われた罪と侵略が戦争の始まりだったことを基にして戦争犯罪裁判が行われるべきだし可能だと彼は言いました。
「国連参加国は、どの国も自国の領土保全や政治的独立に対して軍事行為を行ってはいけないとする国連憲章を侵害することになるので、戦争は違法であることはほぼ確実だ。」
前貴族院議員のファルコネル氏は、ツツ大司教とビンドマン氏の意見に反対だと言いました。.
「国連が決議1441によって認める理由がある場合は軍隊の活用は認められている。」
「ビンドマンと私の間の論争は決議1441が戦争を認めるかどうかであろう。我々は認めるという考えだ。」
「意見の不一致により戦争犯罪の可能性が高まらないとしても、世界は過去20年以上で結束して戦争犯罪や大量虐殺や民族浄化や拷問の意味を特定し、さまざまな方法で裁判を行っている。非常に印象的だ。」
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長い記事ですが、内容が興味深いので訳しました。
今頃になってという感じもしますが、イラク戦争の正当性を問う国際犯罪裁判所での結論は必要ではないかとも思います。戦争や世界的犯罪は国内外できちんと総括する必要があります。
ブレアに関しては、イギリス政府が長い時間をかけて尋問をしていた映像を見たことがありますが、結論は知りません。彼は懸命に正当化していましたが。
ブッシュは大統領を辞める時に、「間違った情報による戦争だった」と言葉を濁していたような気がします。