(写真)扇動の罪で逮捕されたトリベディさん
扇動罪で逮捕されていたインドの腐敗防止を訴える漫画家が保釈されました。
トリベディさんは、ムンバイの刑務所を出た時、Vサインを出しました。外で待っていた群衆が旗を振りスローガンを叫びました。
トリベディさんは、「不穏法に対する闘いと政府の抑圧的な行動は続くだろう。」と言いました。
彼は、インドの憲法と国章を嘲笑した漫画を描いたとして週末に逮捕されました。
火曜日に、ボンベイの最高裁判所は、彼が5,000ルピー(90米ドル)を払えば釈放が可能になると言いました。
トリベディさんは、始めは扇動罪が却下されるまでは保釈金を払わないと言っていましたが、その後保釈金を払うことに合意しました。
彼の逮捕から二日後の月曜日の裁判では、彼は9月24日まで再拘留されることになっていました。彼を保釈する火曜日の命令は、市民から要請を受けてのことでした。
インドの不穏罪で逮捕された漫画家は保釈されました。
多くのインド人は彼の逮捕を表現の自由への攻撃と考えています。漫画家は活動家のアンナ・ハザレさんが導く汚職撲滅運動に参加していました。
一方、汚職撲滅運動家は、もし不穏罪が却下されなければ抗議運動を始めると言っています。
漫画の一場面には、インドの国旗の中に描かれている3匹のライオンが3匹のオオカミに描かれていて、歯から血が流れています。その下に、「いつまでも続く汚職」と書き込まれています。
別の場面では、インドの議会が大きな便器に描かれています。
デリーのBBC記者によれば、政府役人は、言論の自由には賛成だが、自由と国の象徴を屈辱することとの間には一線を引くべきだと言っています。
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インドは民主国家と言われていますが、まだ自由に風刺漫画を描くことは難しいようです。いろいろな面で発展途上国なのですね。