(写真)8月28日に、アーメダバードの彼の店の前に立つヒトラー衣料品店のインド人のオーナーの1人シャーさん。
「ヒトラー」という名前のインド人の店の所有者は、ユダヤ人共同体や政府から抗議を受けたのでナチス独裁者の名前を取り下げて別の名前を付けることに決めたと言いました。
西洋の紳士服を販売するその店は、先月、西部の州のアーメダバードでオープンしました。看板には「ヒトラー」と大きな白い文字で書かれていてカギ十字が付いています。
アーメダバードの小規模のユダヤ人共同体のメンバーが店の名前を批難しました。一方、イスラエルの官僚は州政府にこの問題を提訴しました。
「政府やユダヤ人共同体から名前を変えるように強い圧力がかかっているのですぐ店の名前を変えるつもりです。」と共同所有者のシャンダイさんがAFPに語りました。
彼は、国際的な注目も抗議も引き出したくないし、ドイツの独裁者を美化する意図もないと言いました。
「店の名前は、父親の名前にちなんだものです。とても厳しい男だったのでヒトラーというニックネームが付けられていました。」と彼は説明しました。
「店全体を改変するのに自費を使わなければなりません。ロゴやカード類も変えます。」
「開店する前までヒトラーが600万人を殺害したことを知りませんでした。今度は議論にならない名前を付けます。」
「ムンバイのレストランのオーナーが彼のカフェを『ヒトラーの十字架』と呼び看板にカギ十字を付けた6年前の騒動を思い出します。ヒトラーは人の心を捉える名前です。」
レストランのオーナーは、結局、イスラエルの大使館やドイツと米国の名誉棄損防止同盟の抗議を受けて名前を変えました。
ヒトラーは、インドのいくつかの地域で異常な関心を引き付けています。ヒトラーの本「私の闘争」は本屋や通りの屋台で人気があります。
インドには強くて決断力のある指導者を個人的に称賛する人もいますが、第三帝国の時代のホロコーストや残虐行為の知識はほとんどありません。
ヒンズー教民族主義的州政府が発行したグジャラートの教科書が、数年前、ドイツ政府に尊厳と威信を付与した者としてヒトラーを称賛しているとして非難されました。
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インドとイスラエルやドイツとの関連がよく分りませんが、インドではヒトラーにあこがれる人が未だいるようです。知識がある人々にとってヒトラーは永久に問題のある名前でしょう。一方、知識があってもヒトラーにあこがれる若者が増えている現象は気になります。