rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

改訂版・アロマの資格(国内編)Part1

2013-08-13 18:04:47 | 資格と試験
 アロマの資格を検索してみると、あるはあるは、本当に数えきれないほど存在するんですね。私の場合縁あってAEAJで資格を取ってしまいましたが、後でNARDを受験したほうが良かったかな?なんて気持ちになりました。NARDでも資格を取ってみたいとも思いましたが、勉強するのはいいとしても認定校に通うのにかなりお金がかかりますので現実的に難しいですね。そういった意味では事前に下調べをしておいたほうがいいでしょうね。

 日本を代表するアロマの団体は2008年当時の記事アロマの資格と変わらずAEAJ、JAA、NARDが占めています。私は勝手にこれらをアロマ協会御三家と呼んでいます。後進の団体もいろいろありますが、今回は御三家のその後の変化について書いてみます。

 欧米のアロマの資格といえばアロマセラピスト1本なのに対して、日本はアドバイザー又はコーディネーターという下級資格があり、その上にインストラクターかセラピストのどちらか又は療法の上級資格を取るというパターンができていて、各団体ほとんどそれに倣っています。アロマ資格者の中にセラピストが少ないことも日本アロマの大きな特徴の一つです。

AEAJ 公益社団法人・日本アロマ環境協会 Aroma Enviroment assosiation of Japan
1996年日本アロマテラピー協会(Aromatherapy Assosiation of Japan)発足、
2006年 社団法人日本アロマ環境協会を経て 2012年 公益社団法人となる。

名実共に日本で一番大きなアロマの団体です。実はこの記事を書こうと思ったのも、AEAJの資格制度が近々大きく変わることも要因しています。
AEAJの他の団体にはない大きな魅力はお金をかけないで資格が取れるということでした。お金をかけないとはすなわち認定校に通わない人も受験資格が与えられていた。私はこの制度は凄く画期的であり今後も是非続けてほしかったのだが、おそらく増え過ぎてしまった認定校を救うための措置なのではと思われます。意地悪く付け加えるなら、有資格者を増やすことは協会の発展へも繋がりますが、有資格者や認定校が増え過ぎてしまうと足の引っ張り合いになり下手すると共倒れになるおそれもあるので、ここへきて資格も認定校も基準が厳しくなったのだと思われます。

アドバイザーに関しては、これまではフリーで検定を受験して合格したら協会に入会し、協会主催の講習会に参加すれば資格がもらえましたが、今度は認定講習会は基本的に各地の認定校、認定教室が行うようになるそうです。

インストラクターもこれまではフリーで受験することが可能でしたが、2015年3月からは必須履修科目25単位は必ず認定校で受けなければならなくなりました。逆に全行程を認定校で履修した人は、これまでは二次試験免除という特典がありましたが、来年からは二次試験が無くなりますので従来のようなメリットはなくなります。ただし、多くの人が苦手意識を持っている解剖生理学は必須履修科目には含まれません。ということは、医療関係者や既にほかのボディーケア資格などを持っている人は安い受講料で済ませることができます。解剖生理学に自身がない人は、やはり全過程認定校で履修したほうが無難だと思います。

アロマセラピストも同様に2015年5月から二次試験が無くなり、必須履修科目30単位は認定校で受けるようになります。こちらも解剖生理学は含まれていません。学科試験合格後、これまでは認定校に通わなかった人は直接協会で実技試験とカルテ審査を受けることが可能でしたが、新制度ではどこかの認定校で実技試験とカルテ審査を受けなければなりません。ということは、認定校の特典はなくなった代わり、誰しも認定校と係らなければ資格は取れないようになってしまいました。

インストラクターの場合はどこで勉強しても変わりはないのですが、AEAJのセラピストは実技が各認定校に一任されています。よってどこの認定校を出たかによって技術のバラツキは生じてしまいます。なのでAEAJでセラピスト資格を取りたい場合は、必ず入ろうとする学校の技術を下調べしたほうがいいかと思います。


JAA 日本アロマコーディネーター協会 Japan Aromacordinator Assosiation
1995年設立
AEAJでいうアドバイザーがコーディネータ―になる。以前はトリートメントの実技が少し入っていたようですが、最近は理論のみを履修するようです。そして画期的なのはコーディネーターは通信教育でも履修でき、試験も在宅で受験できるようです。

その上のインストラクター資格は認定校も少しはありますが、たいていは協会本部の講習会に参加して試験を受けるようです。AEAJと比べて組織が小さいこともあって、この辺は一括で行えるのでしょう。

セラピストに該当するのがアロマハンドリラックス。むか~~しこの資格を取った人は試験もやさしくてカルテ審査もなかったようですが、今はちゃんと実技・学科・カルテとそれに小論文も課せられるようです。以前は勉強が嫌いな人はJAAに行け(失礼)なんて言われていましたが、そうもいかなくなったのでしょう。こちらもハンドリラックスの認定校は少ないため協会本部で受講する方が多く、ある意味技術が統一されているのでAEAJのような技術のバラツキはないと思われます。

そのほかにもフェイシャル、チャイルドケア、ペットアロマ、アーユルヴェーダ、介護などの資格もあるようです。


NARD ナード・アロマテラピー協会 Natural Aromatherapy Reserch and Development
1998年設立 NARDはもともとベルギーに本部を置く海外の団体であるものの、日本における資格制度はAEAJのそれとほぼ同じで完璧に現地化されている。加えて会員数がJAAと並んで他の団体を大きく引き離し2番手の位置を保っていることから、これは最早日本の団体といっても差し支えないでしょう。

勉強が嫌いな人がJAAなら、勉強が好きな人はNARDに行くと満足が得られると思います。同じ精油に関してもアドバイザーで39種類、インストラクターはそれに加え38種類、かなりレアな精油も勉強します。加えて化学を深く掘り下げ、植物油やハーブウォーターも突っ込んで学習するようです。

環境はこちらもJAA同様インストラクターやセラピストの認定校が少ないため通学の便が悪いこと、反面協会が全体を管理できるので、実技の手技が統一されているようです。またインストラクター、セラピストの認定校になるためにはそれぞれトレーナーの資格が必要になるため、そういった意味では他の団体よりも厳しいといえます。


以上、御三家に関して現段階でわかっていることをまとめてみました。新勢力もちらほら表れているようですが、それらについてはまた後日報告します。



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