石鹸シャンプーの軋み

　私はもともと頭皮が痒くなる体質だったので石鹸シャンプーは嫌いではなかったんです。痒みはなくなるし低価格、ついでに環境にもやさしい。それでアロマの授業の実習などにも積極的に取り入れていたのですが・・・髪の毛のごわつきやパサつき、人によっては頭皮が軋む人までいらっしゃるので授業では扱わないようにしました。酸性のハーブティーや酢やレモンなどをリンスとして使えばごわつきは解消されますが、どうも酢やレモンの特有のにおいもまた評判が悪くて断念しました。

　先日調べものをしていたら思わぬ情報を得ることができました。それは石鹸シャンプーと水の関係。

　私は石鹸が好きで顔を洗うのも基本は石鹸、体を洗うのも常に石鹸です。最近ではボディーソープを使う人が多いみたいですが、石鹸で洗い上げるさっぱり感は気持がいいものです。そう感じるのは私だけではないようで、日本人は石鹸派がやはり多いみたいです。そもそも日本の水は軟水であるため石鹸の泡立ちがよく湿度の高い日本の気候にも合っているのだと思います。

　ところで、以前私が勤めていたサロンで純水という商品を販売していました。精製水のようなものだと思われますが、２００ｍｌで２千円もするちょっと？？と思われる商品でした。ただ愛用されてるお客様に言わせると化粧水の前にその純水を顔にスプレーすると保湿効果が上がるとか、洗髪後に純水で髪の毛をすすぐと髪がさらさらになるのだそうです。

　こういったことはユーザーの思い過ごしという部分もありますが、後の主張についてはまったくでたらめでもないなという気がします。というもの石鹸シャンプーで髪の毛が軋むのは、石鹸と水道水の中の金属イオンが結びついてできた石鹸金属＝石鹸カスが髪にくっつくから起こるのだそうです。石鹸で顔を洗った後皮膚がつっぱるもの同じ原理みたいです。

　ということは石鹸、もしくは石鹸シャンプーでも水が変われば軋まないということなんです。それでよくよく思い出してみたら、以前勤めていたエステの社長は（石鹸シャンプーなどは使っていませんでしたが）常に浄水器を通した水で風呂釜を満たし、シャワーも浄水器付のものを使用していました。そのほうが普通の水道水で洗うより肌もすべすべになり、髪の毛もサラサラになるんだそうです。

　つまり軋みの張本人は水道水に含まれる金属イオンだったわけです。化粧品に使われるイオン交換水は塩素などのイオン物質を取り除いた水です。浄水器付のシャワーのない方は薬局で売っている精製水を温める、あるいは水道水を一度沸騰させてから冷まして塩素を取り除いた湯ですすげば軋みは起こらないかもしれません。

　非常に興味をそそるので近々試してみようと思います。ただ・・・浄水機能のついたシャワーもしくは給湯器を買う資金はないし、洗髪の度に非イオン化した水を用意するのは手間がかかるので、結局はアミノ酸系シャンプーを水道水ですすぐようことになってしまいそうです。






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