rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

学校の品格

2009-04-28 12:14:27 | ひとりごと
 ある日ごはんを仕掛けるのを忘れてしまって、
「ごめん、今日は学食で食べて」
とお金を渡すと、
「学食ないから」

???

 どうやら本当に学食が無くて購買でお弁当やパンを売っているだけらしいのです。私立の学校で申し分ないほど設備が整っているのに今時学食がないなんて・・・ちょっと不思議。

 お金持ちの坊ちゃん譲ちゃんが通う学校なので働きかければ学食のひとつも誂えてくれそうなんだが・・・が、しかし、そんな提案をしようものなら学校からの寄付をしてください攻撃がますます盛んになりそうだ。まあ、そんな通知が来たとしても我が家は学費払うだけで手一杯だからスルーしちゃうだけなんですがね。

 娘も埼玉にある私立高校に通っていたけれど、そこの校長は親の顔をみれば寄付の話をした。確かに入学してから卒業するまでの間に校舎も増築されて見栄えもよりよくなったけど、増築した部分が本当に必要だったかどうかは甚だ疑問に思う。大学でも高校ほどではないにしろ、寄付の要請はやんわり行われている。

 夫の出た高校は野球部が甲子園に出場したのをきっかけに寄付を要請する通知が来るようになった。高校自体ではなく同窓会から送られ、金額も左程でないのでこれはかわいいほうですが。

 なんといっても一番は夫の出た大学からの要請。医学部を中心とした理系大学でそれこそ金持ちの保護者はたくさんいるせいか、次から次へとしょっちゅう寄付を募る手紙がやってくる。〇〇ホール建設のため、〇〇棟を増設のため・・・とこじつけてきているが、それってほんとに必要なの?と思ってしまう。

 私は高校も大学も私立を出たけれど、在学中も卒業してからも一度だって寄付を募られたことはない。どちらも学費が安いということがまず学校選びの基本になった。高校のほうは校舎もちゃっちくて貧乏くさかったけど、大学はそれなりにきれいで見劣りしなかった。偏差値は低かったけど、当時学費は国立並みだとよく冗談に話していた。

 高校も私立だったけど、決してお嬢様学校ではなく、クラスの半分くらいの人が県からの私学助成金を受け取っていた。大学のほうも地方の教員や公務員のお嬢さんがやたら多い学校で、あまり裕福なイメージではなかった。寄付を募ってもはらってくれそうな保護者がいないから募らなかったのか?それとも不必要なお金の使い方を極力避けていたのか?なんともいえない。

 一昨年くらいに高校の校舎が改装されたと会報に載っていた。まだその後見に行っていないけれど、私たちが通った当時のボロ校舎とは見違えるようになったという話だ。それでも今でも少ない授業料で切り詰めて学校経営されているらしい。大沢親分じゃないけど天晴れをあげたい。

 私はたまたま高校も大学も偏差値も低く地味で存在感の薄い学校だったけど、清貧を絵に描いたようなところはなんとなく品格を感じ、そしてちょっぴり誇りに思う。

 




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