出口が見つからない

　私はどこかの空港にいます。何故空港にいるのかはわかりません。夢の中の空港は自分が空港だと思っているだけで、窓から飛行機が飛ぶのが見えるわけじゃなく、何故かはしらないけどそこが空港という概念で捉えられているんです。

　ただ、パイロットとか客室乗務員のような人たちが行きかっているので、そこだけでもまあ、空港かな？と思えます。それから搭乗ゲートのようなところがあったように思います。

　最初私は出口を目指して歩き始めます。自分では出口はすぐに見つかると思っていました。ところが行けども行けども出口が見つかりません。途中搭乗ゲートとか手荷物を受け取るベルトコンベアーのようなところを通りぬけます。

　出口がわからないどころか、表札がまったく出ていないので兎に角あてもなく歩き続けます。空港内にファスト・フードの店とかうどん屋があるのは当然といえば当然なんですが、何故か子供向けの英語教室とかダンス・スクールなどいわゆるカルチャースクールがあるんです。空港の中に何故あるんだろう？と不思議に思っていたら『出口』と書かれた表札を見つけました。

　表札が見つかるまでずいぶん経っているせいか、なんだか不安になってしまい、近くにいたうどん屋のおばさんに、
「出口はこっちでいいんですか？」
と尋ねてました。おばさんも
「上に上がっていけばいいのよ」
と言ってくれたので、そのまま階段を上がり光が見えてきたところで目が覚めました。

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　久しぶりに不思議な夢をみました。なんだかトム・ハンクスの映画みたいです。飛行機に乗るでもなく、外へ出ることもできないでやみくもに空港にいる。映画でははっきりした目的地があったのですが、夢の中の私は空港を出た後家に帰るのか何処かへ行くのかはよくわかりません。今のこの状態から脱出したい・・・でもどうしたらいいのかわからない。そんな現在の自分を象徴しているような気になりました。






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