セラピストとして

　一時はもうこのまま終わるしかないんじゃないかとさえ思えたけど、少しでもお客様が戻ってくるのは本当に嬉しい。今日は久方ぶりにご新規のお客様が来てくださった。実は前に一度チラシを見て電話してきてくれたが、生憎その方が希望した日が塞がっていてしぶしぶお断りした経緯があった。こういう場合常連さんはともかく、ご新規さんは微妙だ。タイミングを逸してしまうと興味が薄れてしまうケースが多々あるのだけど、その方はトリートメントを受けてみたいという気持ちが薄れないでいてくれた。有り難いことだと思う。

　最近生活のための仕事が忙しくて、なかなかアロマの仕事に勢が出せないでいる。アロマの仕事といってもサロン業務、講師活動、それに最近は物販の比重が大きくなってきている。よく人から
「あなたは何がやりたいの？」
と聞かれることがある。どうもサロンの仕事と講師の仕事を兼ねているだけでも人によっては不思議みたいだ。にも関わらず私はアロマ以外の仕事を別に２つ掛け持ちしている。成り行き上そうなってしまったのだけど、どこかで目処をたてなければとは思っている。

　アロマの仕事に関しても、これまでは講師活動が中心だったのだけど、今現在の自分の望みはむしろサロンのほうの比重を大きくしたいと思っている。自分が望んでいることと世の中の需要は必ずしも一致しないし、現に知り合いのサロンなどは逆にこれまでやっていなかったスクール業務をはじめたところさえある。一般にサロンへ行くよりもスクールへ行くほうが敷居が低いのかもしれない。

　震災で世の中の雰囲気がばたっと変わったことはある意味恐ろしいことだと思う。今後何が起こるのかまったくわからないけれど、自分の方向性は固まってきた気がしている。






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