黒式部の怨念日記

怨念を恐るる者は読むことなかれ

椿が香る下総の国で高齢者に席を譲った高齢者のお話

2025-03-02 22:17:15 | 音楽

私の23区の現住所は中川の右岸(西側)にある。太古の昔、利根川の河口が東京湾にあってその流れが武蔵の国と下総の国の境であったところ、その中流から下流にかけてはほぼ現在の中川の流路であったから、私の現住所は武蔵国の領内であり、そこから下総の国に行くには川を渡っていかねばならない。

そうやって今日、中川(太古の利根川)と江戸川(近代において一瞬利根川の本流になった)を渡って下総の国に行ったのは、某美女先生とそのお弟子さんの美女様と美男様が出演する歌の催しを聴きにいくためであった。

ホールに行く道すがら、椿が芳香を道にまき散らしていた。

で、その催しであるが、美女先生とお弟子さんたちのアカペラのコーラスがあり、美女先生のソロがあり、重唱もありのもりだくさん。複数の川を越えて下総の国にまで出かけていった甲斐があるというものであった。

因みに、観客席の最後列に座っていたら、主宰者が私に、席のない高齢者に席を譲れと催促。はいー、喜んで、すくっと立って譲りましたとも!だが、考えてみれば、私だって法律上は高齢者である。老々介護ならぬ老々席譲りとでも言うべきか。まあ、だが若く見られたのであるから喜ぶべきであろう。実際、「すくっ」と立ったわけだし。思うに、席を譲らる方か譲られる方かの境目は数字の年齢ではない。「すくっ」と立てるかどうかである。

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