ロッシー小川ブログ  MY FAVORITE LIFE

女子プロレス、ルチャ・リブレ、レトロなどなど、プロレス人生を謳歌するロッシー小川の仕事や趣味について大公開!!

21世紀の新日本スタイル

2009年02月16日 09時50分39秒 | ROSSY's EYE
 2・15新日本プロレスの両国大会は、試合内容、観客動員とその底力を存分に見せつけた興行であった。この大会にはアメリカからカート・アングル、メキシコからミスティコという世界規模のスター選手が参戦。かつてのストロング・スタイルではなく、21世紀の新日本スタイルが絶妙に創られていたのだ。今のファン気質、特に新日本を観戦しているファンはコッテリした人間ドラマや、過度なヒッティングを求めてはいない。もっとライトな感覚で楽しんでいるのだ。
 例えばジュニア・ヘビー級にしても、90年代の激しい潰し合いのような試合はもう必要とされていないようだ。変幻自在でアップテンポの動きが受けている。だから金本は浮いてしまう。何てったって内藤哲也がいい。
 私的な注目だったミスティコは、1週間前のアレナ・メヒコの試合中、場外ダイブで足を痛め動きに精彩が無かったが、ファンはそれでも動きまくる姿に惜しみない拍手を贈ったのだ。ミスティコは都合3度も場外に飛んだ。どんなコンディションでも、出し惜しみをしない。アングルとジャイアント・バーナードも好カード。セコンドのGBHが常に介入するが、観客はそれを楽しんでいる。IWGPタッグ戦でのハードコア・ルールにせよ、昔の新日本ではありえない自由な雰囲気。
 メインでは棚橋vs中邑がじっくりとしたプロレスを見せてくれた。ビジュアルも生き様も現代風。昔は自分の人生にプロレスを投影するファンも多かったが、今は理屈抜きで騒いでいる。それに棚橋も中邑もプロレスが上手い。ここには欠場中の天山や、退団した稔の影が全く無い。それが新日本の凄いところであり、新陳代謝も順調のようだ。あと、試合前の煽り映像が良かった。ストリーを細かく紹介して、オリジナル映像も満載。スケール感がより伝わってくるのだ。

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