スカイツイスター・プレスという、たった一つの技で10年間プロレス生活を闊歩してきたASARIは唯我独尊のマイペースな選手だった。プロレスラーを目指すため高校時代、体操部に入部したASARIはそこでこの技の原型をマスターしたという。4回目の挑戦でオーディションの際、道場のリングで初披露して見せた。
この執念が実り合格し、プロの道が開かれたのだ。デビューした翌年の夏、日本武道館で初めてプロレス技として公開。バック転を応用したロンダート・キックとスカイツイスターで観客の度肝を抜いたものだ。
日本名は”天空つむじ風”といい、こだわりのASARIは結婚披露宴は東京ドーム・ホテルの「天空の間」を使用し、産まれたばかりの長男には天空(そら)という名前まで付けたのだった。だから一生、スカイツイスターを背負って生きていくのである。