現在・過去と代表的なアイドル・レスラーを例えれば、何と言ってもキューティー鈴木が最大の存在だろう。確かにビューティー・ペアもクラッシュ・ギャルズも、国民的な人気を誇ったアイドルのような立場だったが、キューティーの場合は最初にルックスありきで評価された第1号のような気がする。ミミ萩原は年齢的にアイドルのカテゴリーではなく、別格のスターであった。
80年代の全女系からすれば、アイドルと呼ばれる前にプロレスラーたれ、となるが…その意味でキューティーが新しいジャンルを築いたのだ。小さい、可愛い、打たれ強い、これがキューティー的なアイドル・レスラーの三原則だった。これを継続したのが90年代の府川唯未(由美)であり、21世紀でいう風香だと思う。
キューティーは既婚者で子供も居るが、未だにVシネ等の主演を務めている息の長いアイドル(今はアダルトか?)だ。それでも可愛いだけでは、通用しないのがこの世界。ルックスで入り口を作ったら、あとはプロレスで魅せることが鉄則であろう。