ロッシー小川ブログ  MY FAVORITE LIFE

女子プロレス、ルチャ・リブレ、レトロなどなど、プロレス人生を謳歌するロッシー小川の仕事や趣味について大公開!!

ラッシャー木村の死

2010年05月24日 19時13分35秒 | ROSSY's EYE
 ”金網の鬼”ラッシャー木村さんが亡くなった。享年68歳の若さでだ。新しいファンにとっては、ペーソスあふれるマイク・パフォーマンスを使うベテランに映ったと思うが、我々世代にとっては国際プロレスの大エースそのものだった。昭和45年に海外遠征から帰国した木村さんは、ラッシング・4・レッグロック(回転4の字固め)なる技を引っさげて凱旋。これはどんな体勢になっているか、説明するのが難しい技で、必殺技として定着はしなかったが…その代わりに金網デスマッチのマスターとして国際プロレスを支え続けたのだ。
 真っ向勝負のファイトは馬鹿正直とも言える誠実さに溢れた。ストロング小林との日本人対決は、当時としては画期的な試みで名勝負を繰り広げたのだ。ジプシー・ジョー、トーア・カマタ、セーラー・ホワイト、ジョン・クイーンらとの死闘は忘れられない。国際が崩壊後、こんなに人のいい木村さんを稀代の悪党に仕立て上げたアントニオ猪木はなんて人なんだ!?グレート草津、サンダー杉山、この木村さんとかつて国際のメインで活躍した選手の大半は、もう生存しない。もう昭和プロレスは遠くなり始めている。 
 だからこそ、猪木さん、坂口さん、小鹿さんたちには、いつまでも元気でいてもらいたい。そういえば木村さんは風車吊り固め、ダブルアーム・スープレックスなんかも器用に使っていた。また、その人柄が国際そのものだったのだ。

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