ロッシー小川ブログ  MY FAVORITE LIFE

女子プロレス、ルチャ・リブレ、レトロなどなど、プロレス人生を謳歌するロッシー小川の仕事や趣味について大公開!!

亜沙美の復帰をあえて厳しく分析

2009年12月14日 00時09分30秒 | 女子プロレス
 Bigenningで川崎亜沙美が3年9カ月ぶりに現役復帰した。亜沙美は空手の全国大会優勝者から演歌歌手を目指して、アストレスとしてプロレス界に入ってきた経緯を持つ。デビュー当時から団体のプッシュもあり、かなり期待された逸材だった。だが、次期スターのレールに乗ったかのように思われたが、活動は1年ちょっとでフェードアウト。ウサギと亀に例えるなら、典型的なウサギ・タイプで同期の風香は亀のような存在だった。亜沙美は期待に応えることなく、リタイアして当初の夢である演歌歌手を再び目指すため動き出した。
  そして亜沙美は、いろいろな舞台なライブ、JD関連の映画やTVドラマにも出演したが、それはコアな世界で、知る人ぞ知る世界。亜沙美の資質からすれば、こんなはずじゃないと思っただろう。でも、もがいても浮上は難しかった。なぜなら亜沙美の持つ資質はプロレスの中にあったからだ。今回、復帰するにあたり女子プロレスを取り巻く環境は著しく変わってきた。
 
 「私はプロレスが好きなんです!」という亜沙美の発言に某専門誌(と言っても、ほぼ一誌)の担当者は「本当に好きなら仙女にでも入ってプロレスを学べばいいのに…」と呟いた。実際は…プロレスが好きなのではなく、プロレスをする自分が好きなのだろう。もはやプロレスをステップにするしか手段が無い状況なのだ。そこには一心にプロレスだけに打ち込もうとする環境は見えないからだ。ここが今、ビジュアル系フリーが直面する問題点かも知れない。新人時代だけ団体で過ごし、何かの事情で退団なり、団体が崩壊してしまった若い選手たち。フリーの方が団体所属の若手でいるより、よけいな人間関係も無いし経済状況が良かったりする。団体に居てもフリーより待遇がいいわけでもないし…だから、団体に魅力が無く、あえて入団しないことが多くなっていくのは当然だ。これは由々しき問題である。
  この先駆者(成功者)は風香だろう。ある意味、風香は風香モデルというべきスタイルを確立した。でも、これはあくまでも風香モデルである。他の選手には当てはまらないし、成功するには確固たる意思が無くてはならない。亜沙美が何を具体的にやっていくかはわからないが、ここ半年が別れ道だと思う。堀田祐美子を相手に通常の女子プロレスに足を入れたのだから、このせめぎ合いに勝たなくては明日はない。キラリ光る選手だけに、どんな道を歩むのか気になるところだ。

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