新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

家の近くのむし探検 カメムシ、アオスジアゲハ幼虫ほか

2019-09-27 19:59:55 | 家の近くのむし探検
家の近くのむし探検 第46弾


昨日は私の虫の先生が来られ、私がいつも行っている公園でルリチュウレンジの幼虫に寄生するキアシハリバエを見たいと言われたので、公園まで行ってみました。その途中で見た虫の紹介からです。





マンションの廊下で翅をばたばたさせているカメムシがいました。最初、シロヘリカメムシだと思ったのですが、後でよく見たらイネカメムシの方ですね。



マンションを出て歩道を歩き始めて早速「虫の先生」はクスノキの葉にいたアオスジアゲハの幼虫を見つけられました。私がいつも通っている道なのですが、気が付いたことはありませんでした。若齢幼虫はむしろ低い場所にいるとのことで、確かに腰の高さの葉についていました。





次はフェンスに止まっていたカマキリです。これも私は気が付きませんでした。前脚の付け根はやや赤いのですが、全体としては黄色いのでたぶん、オオカマキリの♀です。



次はツマグロヒョウモンの幼虫です。これはいつもこの辺にいます。ついでなので、幼虫の刺毛を調べてみようと思って文献を探してみました。

H. A. Vergas et al., "External morphology of the immature stages of Neotropical heliconians: IX. Dione glycera (C. Felder & R. Felder) (Lepidoptera, Nymphalidae, Heliconiinae)", Rev. Brasil. Entomol. 58, 129 (2014).(ここからダウンロードできます)

この論文に絵が載ってたので、それを真似して記号を入れてみました。



まずは横からです。略号はSo: dorsal scolus、Sp: supraspiracular scolus、Sl: subspiracular scolus、Sn: anal scolusの略です。ここで、scolusは素木氏の「昆虫学辞典」によると「棘瘤」になっていました。spiracularは「気門の」という意味なので、Soは背側棘瘤、Spは気門上棘瘤、Slは気門下棘瘤、Snは尾節棘瘤とでも訳したらよいのかもしれません。



そして、これは上からです。



また、気門の部分を拡大するとこのようになります。



これは帰りに壁に止まっていたヤマトエダシャク





マンションの近くでモンキアゲハが飛び回っていました。モンキアゲハは綺麗に撮れた写真がなかったなと思って、撮ったのですが、やはり遠すぎました。公園で見た虫は次回に回します。