普段は虫ばかりを撮っているのですが、たまには散策ついでに家の近くに咲いている花を撮ることがあります。それで、「里山散策」というカテゴリーを追加しました。今日は3月29日に写した写真です。この日は実はセキショウの花を撮りに行ったのですが、それについては後半に載せることにします。セキショウは畑の脇を流れている小さな用水路の脇に咲いていました。この場所は山の中腹にあたるので、そこに着くまでに見た植物です。
まず最初は道路脇に咲いていたスミレの仲間です。
カメラを地面に置いて撮ったらちょっと格好良くなりました。
花と葉の拡大です。側弁に毛があり、葉の柄には翼があるので、たぶん、スミレです。
そのすぐそばにはこんなスミレも咲いていました。先ほどと比較すると葉の形が違います。
これは3月18日に撮った写真ですが、側弁に毛がありません。また、葉の形が先ほどのスミレとは違います。これはたぶん、ノジスミレ。ところで、スミレの方の側弁の毛がやけに短いなという感じです。また、葉の鋸歯の形が何となくノジスミレを連想させます。この2種はほとんど同じところで咲いていたので、ひょっとして交雑したのかもしれません。
これも道路脇に咲いていたムスカリです。きっと誰かが植えたのでしょうね。ムスカリはムスカリ属 Muscariの総称で、この中にいろいろな種が入っています。この栽培種がどの種に相当するのかはよく分かりません。ところで、ムスカリは以前ヒヤシンス科に入っていたのですが、最近の分類によるとキジカクシ科に入れられています(大場秀章編、「植物分類表」(アポック社、2009年)。この本ではAPGIIという分類を用いているのですが、APGはAngiosperm Phylogeny Groupの略でDNAを用いた分類のことです。具体的にはリボソームの18SrDNA、葉緑体のrbcL、atpBという遺伝子を用いているそうです。APGは1998に発表されたのですが、その後、APGII(2003)、APGIII(2009)、APGIV(2016)と次々にアップデートされています。これにより、植物の分類は大きく変わってしまいました。
次はいつも虫を探している道路脇の茂みです。こんな変わった花が咲いていました。後で調べてみると、これはアオキの雄花のようです。
ちょっと拡大してみました。確かに雄蕊だけが見られます。以前、確かこの辺りに実がなっていたと思うので、今度、雌花も撮ってきます。ところで、このアオキも以前はミズキ科だったのですが、APGIIではガリア科という聞きなれない科になっていました。
これも途中の道路脇に咲いていました。ノゲシだろうと思っていたのですが、後で見ると葉がやけにぎざぎざしています。オニノゲシかもしれません。
これはヘラオオバコのつぼみです。ヘラオオバコはAPGIIでももちろんオオバコ科なのですが、オオバコ科にはゴマノハグサ科から大量に移入してきて大変なことになっています。キンギョソウ、ウンラン、マツバウンラン、オオイヌノフグリなどもオオバコ科になっています。イメージがだいぶ違うのですけど・・・。
最後は目的のセキショウです。流れる水の脇でこんな風に生えていました。白い穂のようなものが花です。これは3月24日に行われた植物観察会の時に写したものです。
実は、後で調べていて、図鑑にはセキショウの花の雄蕊は6本と書かれていたのですが、どうも見ても6本はありません。せいぜい3本くらいです。でも、よく見ると、黒矢印で示すように生えかけの雄蕊がありました。それで、もう少し成熟した穂には6本あるのかなと思って撮影に行ったのです。
殆どの花の雄蕊は3~5本で、6本のものはなかなか見つかりません。でも、よくよく探すとこの写真のように6本の花も見つかりました。数字は雄蕊の生えてくる順番を表しています。この辺りの話はYahoo!ブログに「セキショウの花」と題して書いたので、詳細はそちらを見てください。今日はこのくらいにしておきます。
まず最初は道路脇に咲いていたスミレの仲間です。
カメラを地面に置いて撮ったらちょっと格好良くなりました。
花と葉の拡大です。側弁に毛があり、葉の柄には翼があるので、たぶん、スミレです。
そのすぐそばにはこんなスミレも咲いていました。先ほどと比較すると葉の形が違います。
これは3月18日に撮った写真ですが、側弁に毛がありません。また、葉の形が先ほどのスミレとは違います。これはたぶん、ノジスミレ。ところで、スミレの方の側弁の毛がやけに短いなという感じです。また、葉の鋸歯の形が何となくノジスミレを連想させます。この2種はほとんど同じところで咲いていたので、ひょっとして交雑したのかもしれません。
これも道路脇に咲いていたムスカリです。きっと誰かが植えたのでしょうね。ムスカリはムスカリ属 Muscariの総称で、この中にいろいろな種が入っています。この栽培種がどの種に相当するのかはよく分かりません。ところで、ムスカリは以前ヒヤシンス科に入っていたのですが、最近の分類によるとキジカクシ科に入れられています(大場秀章編、「植物分類表」(アポック社、2009年)。この本ではAPGIIという分類を用いているのですが、APGはAngiosperm Phylogeny Groupの略でDNAを用いた分類のことです。具体的にはリボソームの18SrDNA、葉緑体のrbcL、atpBという遺伝子を用いているそうです。APGは1998に発表されたのですが、その後、APGII(2003)、APGIII(2009)、APGIV(2016)と次々にアップデートされています。これにより、植物の分類は大きく変わってしまいました。
次はいつも虫を探している道路脇の茂みです。こんな変わった花が咲いていました。後で調べてみると、これはアオキの雄花のようです。
ちょっと拡大してみました。確かに雄蕊だけが見られます。以前、確かこの辺りに実がなっていたと思うので、今度、雌花も撮ってきます。ところで、このアオキも以前はミズキ科だったのですが、APGIIではガリア科という聞きなれない科になっていました。
これも途中の道路脇に咲いていました。ノゲシだろうと思っていたのですが、後で見ると葉がやけにぎざぎざしています。オニノゲシかもしれません。
これはヘラオオバコのつぼみです。ヘラオオバコはAPGIIでももちろんオオバコ科なのですが、オオバコ科にはゴマノハグサ科から大量に移入してきて大変なことになっています。キンギョソウ、ウンラン、マツバウンラン、オオイヌノフグリなどもオオバコ科になっています。イメージがだいぶ違うのですけど・・・。
最後は目的のセキショウです。流れる水の脇でこんな風に生えていました。白い穂のようなものが花です。これは3月24日に行われた植物観察会の時に写したものです。
実は、後で調べていて、図鑑にはセキショウの花の雄蕊は6本と書かれていたのですが、どうも見ても6本はありません。せいぜい3本くらいです。でも、よく見ると、黒矢印で示すように生えかけの雄蕊がありました。それで、もう少し成熟した穂には6本あるのかなと思って撮影に行ったのです。
殆どの花の雄蕊は3~5本で、6本のものはなかなか見つかりません。でも、よくよく探すとこの写真のように6本の花も見つかりました。数字は雄蕊の生えてくる順番を表しています。この辺りの話はYahoo!ブログに「セキショウの花」と題して書いたので、詳細はそちらを見てください。今日はこのくらいにしておきます。
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