宮城県 萩野酒造 被害状況
第一回若手の会から参加しております 「佐藤 曜平」さんが醸す「日輪田」、「萩の鶴」
宮城の蔵元の中でも山廃仕込みを行い、
熟成にも重きを置く、ある意味「宮城」らしからぬ酒造りを実践する蔵元です。
味ノマチダヤではまだお取引はありませんが、
今回の震災の被害も含めまして復興そして彼の酒造りへの姿勢に対し応援していきたいと思います。
蔵元の被害状況をお知らせするのはとても辛い時もありますが、
被災蔵元に対し義援金や日本酒を飲んで応援して頂いている皆様へ
正確な情報をお伝えすることも大切と考えますので
暗い気持ちではなく励ましの気持ちで読んで頂ければ幸いです。
私も日々「日本酒」で晩酌し休日には「まるたん&とんぼ」と走っております。
まるたん&とんぼの元気な姿もまたお知らせしたいと思います。
では 萩野酒造「佐藤 曜平」さんよりの蔵状況をお伝え致します。
4月7日の地震について
今回の東日本大震災により、多くの方の尊い命が失われたことに心から哀悼の意を捧げるとともに、
被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。
皆様の被害はいかがでしたでしょうか。
まだ余震が多く続いている地域もございますので、今後も十分お気を付けください。
今回の余震で宮城県栗原市は震度6強を観測しましたが、
先月11日の震度7の本震よりも、今回の余震の方が激しい揺れを感じました。
ここ数年の大きな地震の中では、間違いなく最強でした。
ご報告が遅くなり、皆様には大変なご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
■人的被害
蔵人・家族共に全員怪我もなく無事でした。
■建物被害
仕込蔵は土壁部分が更に崩れ落ち、柱と梁が外れてしまっている部分も見受けられました。
ただ、造りが継続できない程ではありませんので、
オフシーズンの間に出来る限りの点検と補修工事を行う予定です。
また、敷地を取り囲んでいた石塀が倒れ、土蔵には多くの亀裂が入り、立ち入り禁止の危険な状態となっています。
専門家による詳しい診断を待っている状態です。
■醪被害
全て搾り終えていたため、被害はありませんでした。
ただ、前回の長い停電の間に発電機を使用して搾った数本の醪につきましては、
電力不足のため完全には搾りきれず、お酒の量が通常より少なくなっています。
■在庫被害
瓶詰め前のタンクに貯蔵していたお酒が百数十リットル流出しました。
まだ冷蔵庫の整理・清掃が終わっていませんので概ねの数字ですが、
被害を受けた瓶貯蔵酒は概算で1000本以上かと思われます。
また、通常は瓶火入れをする予定だった商品を、燃料不足のために
連続式の火入れに変更せざるを得なかったこともありました。
■仕込水
今回もしばらくの間断水となり、蔵に貯蔵しておいた仕込水を地域の方々に使っていただきました。
■ライフライン
現在全てのライフラインが、完全に復旧しています。
■出荷
出荷は通常通りです。ただし、倉庫・冷蔵庫の整理と並行しての出荷となっているため、
ご注文いただいてから出荷するまで、通常よりややお時間をいただいております。
■まとめ
先月11日の本震にもある程度耐えたように、出来る限りの地震対策は取っていたつもりでしたが、
今回の余震ではここ数年の間に発生した大地震の中でも最も大きな被害が出ました。
未だに毎日余震が続いていますので、今後も気を抜かないように過ごしていきたいと思います。
専門家が日々研究していますが、地震はいつどこにどのくらいの震度で来るか予想できません。
地震対策にやり過ぎは有りませんので、皆様も出来る限りの対策を取っていただきますようお願いいたします。
※薫子さんのお酒は大丈夫?