晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

燻炭の面白さ・・・

2011-11-18 22:57:48 | Weblog
 自分のやり方でできる農作業は面白い・・・。
 燻炭パワーに惚れこんだ農婦の奮闘記。

 今年も挑戦しました。燻炭作り、これに闘志を燃やすのは好奇心が旺盛であるからでしょうか、いわゆる物好きにすぎないのですが・・・。
 いく度か失敗を繰り返し、失敗の経験から新しい知恵がうまれる。これがいいんだなー。
 
 軽トラの使用許可をもらいたった一人で出かけました。もみ殻を運ぶために往復40分の道のりです。
 うず高く盛り上がるもみ殻の山。感動です、この光景がすきで作業開始前には必ずシャッターをカシャリ!
 持参した袋にひたすらもみ殻を詰め込んではしっかり口を締め広い田んぼでおばさんが一人働いたのです。

 どうですか・・・整列が好きな私ですから、満タンもみ袋に並んでいただき撮影開始。
なかにはご機嫌ナナメもおりますが・・・。
これを軽トラに積み込むのもたった一人。それどころか、ロープのかけ方すら曖昧ですから、ユルユル走行ですのに荷崩れしそうでハラハラ・ドキドキでした。なんでも経験・経験。

 燻炭作りはお天道様と相談のうえ行わなければなりません。雨の心配ない早朝に点火いたします。
 
 東の空におひさまが…急げ!急げ!ところがこの美しい日の出を写そうと思いきやカメラを忘れた・・・ということでUターンしたのですが、おひさまは待った無しです。
燻炭作りは人様の迷惑にならぬよう人里離れた樹園地でひっそりと・・・。


 いよいよ点火、時とともに何ともツーンと鼻につくあの独特の匂いが漂ってきます。
 点火から消火まで目が離せない燻炭作り。


 おひさまが西に向くころ燻炭の山は9割がたやけたようです。あとはかき混ぜながら広げまんべんなく熱を伝わられるとで真っ黒燻炭の出来あがり。
 さっそく消火活動となりますが、ここが肝心!
たとえわずかでも火の気があれば、悲しいことに燻炭は炭から灰へと化してまったくこれまでの苦労は水の泡となってしまう悲惨な結末にならぬよう散水・散水・・・。
・・・心配しながら一夜明けます。


 翌朝、おひさまより先に現地に向かいます。もしや、全てが灰に・・・不安を抱え猛ダッシュで車は走ります。や・や・や・・
 昨日、消火したはずの燻炭からかすかな煙が・・・しかし、大事には至らず再び散水・消火活動から一日の始まり。
 真っ黒な燻炭に降り注ぐシャワー水は朝の光を浴びてそれは美しいものです。
農業者は太陽・水・風・・・自然に感謝です。


 乾燥のために、数日放置した燻炭も確実に火ダネがなくなったことを確認して収納します。
 ずらり並んだ燻炭くん達にはいつものように整列し、記念撮影となります。

 しかし、知恵というものは自分の経験から生まれてくるものだ・・・といわれるように失敗を重ねながらの燻炭作り。ああしよう・・・こうしよう・・・で5年生になりましたかね。

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