晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

15日回顧録 <木みしり>

2012-08-10 22:22:46 | Weblog
 <木みしり>って?
 桃生産農家では、収穫が終盤となり残り少なくなった果実はいつまでも熟れてくるのを待つのではなく、この日を最後としょうと決めるとまだ青い実までもぎ取ってしまいます。これで収穫納めといたします。
しかし、無理やりもいだ青い桃には価値がなく、家庭でコンポートやジャムなどの加工用として出来るだけ最後まで無駄なく使っています。せっかく手塩にかけたものですから・・・。

 ずっと不思議に思っていた言葉<木みしり>です。きっと毟る(むしる)が語源かな?
強引にむしり取る・・・そんなイメージがあるものですから・・・。
 すべて取り尽くそうと<木みしり>にかかると、おやまぁ!葉陰に袋をかけ忘れた桃がひとつ。太陽の光を浴びてずいぶん日焼けし、健康色に育っています。
 岡山の桃は白桃。店頭でも赤い桃を見かけることの少ない白桃産地です。
色白の上品な清水白桃、日焼けした清水白桃、どちらも香高く、瑞々しく、甘く夏にはなくてはならないフルーツなんです。

  < 炎天下 手塩にかけた 桃娘 >