ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

台風襲来

2012-08-08 23:05:07 | Weblog
いっそのこと、昨日のうちに今日は休みと決めてくれていれば、
昼間、大雨の中を歩くことも、靴がぐしょぐしょになることもなかったのに。

どうやら、上海を台風が直撃するのは、非常にめずらしいらしく、
どうも、みんな対策が甘い。
台風で地下鉄が止まったことに、上海人たちが驚いていた。
人災では止まるけど、自然災害のことは考えてないんだなあ。

道路はあちこち冠水し、街路樹の枝は折れ、
それがまた雨水をせき止めて・・・、
まるでビーバーの家のような状態になっていた。

自宅近くの床屋さんでは、
店の前の「赤白青」でグルグルまわるアレが倒れ、
歩道いっぱいにガラスの破片が飛び散っていた。
が、店内ではお店の人と常連さんが、マージャン大会。
歩行者の迷惑になるとか、危ないとか、
そんなことは気にするふうではなかった。
やっぱり、公共の概念が、ない。

道には、本当になんでそこにあるのかがわからないような、
材木や鋼鉄のトラップがいっぱいあって、
市街戦でもやったんだろうか、というような雰囲気になっていた。

これが大都市、上海。
そういえば、先日、北京も水没して死者も出た。
中国は、いけいけどんどん!で町をつくり、
見かけはいいけど、乱暴につくったから、
やっぱり何か少しいつもよりも環境が悪くなると、
すぐにそのボロが露呈する。

明日、台風の威力が弱まっていたら出社なんだけど、
なんだか、まだいろいろとトラップが残っていそうだから、
家から出たくないなあ。
こんなんで、死にたくないし。

そして、持って帰ってきた仕事に、ほとんど手をつけていない。

スピーチ

2012-08-08 01:04:13 | Weblog
月曜日の朝、朝礼当番が回って来た。
日本人は中国語で、中国人は日本語で3分ぐらいのスピーチをする。

会社の同僚には若い人が多く、
中国人はみんな80年代後半か、新卒の場合は90年代だ。
私が留学した93年当時、まだほんの子どもだったという人もいる。
ということで、昔の話を少し入れることにした。

「私が北京に留学したのは、93年。
 92年には、ちょうど鄧小平の南巡講話があって・・・」と言ったところで、
若い中国人が、みんなウケた。

反応があった理由は、たぶん2つ。
南巡講話なんて、教科書でしか知らない。
そして外国人から、さらりとそんな話が出てくるとは思わなかったから。

いまの上海の若い人は、ほとんど政治の話をしない。
私たちが留学していた頃は、みんなもっと政治や近代史の話をしていた。
場所が北京だったせいもあるだろうけど、もっと国家、社会があった。
いまの上海は、本当に自分のことだけだ。

この分だと本当に、天安門事件があったことすら知らない人がいるかもしれない。

これは、少しずつ試してみよう。
次の朝礼はたぶん2ヶ月後くらい。
外貨兌換券の話でもしてみようかな。